サイレン鳴らして迫ってくる!? 「どうすれば良い?」パニックに… 緊急車両が接近した場合の正しい対応とは
街中で緊急車両が接近してきた際には、「停車」、「路肩に寄せる」など色々な方法がありますが、正しい対応方法とはどのようなものでしょうか。
緊急車両が緊急走行中のとき、どう対応するのが正しい?
クルマを運転中に救急車や消防車などの緊急車両が緊急走行中に接近してきた場合、どのように対応するのが正解なのでしょうか。
ドライバーは、交通ルールを守って安全運転を心がける必要があります。
しかし、なかには不慣れな状況に慌ててしまい、とっさの判断を誤ってしまう人もいるかもしれません。
たとえば、クルマを走行中に救急車やパトカー、消防車などの緊急車両が緊急走行中であった場合は、速やかに避けて緊急車両の走行を妨げてはいけません。
緊急車両が緊急走行中のときは、サイレンを鳴らして赤色の警光灯を付けていますが、このようなとき具体的にどのように道を譲ればよいのでしょうか。
基本的には、交差点付近では交差点を避けて、道路の左側にハザードを点灯させ停車し、一方通行で左側に停車すると緊急車両の妨げになる場合は右側に停車することになっています。
ただし、道路交通法では道路の状況によってとるべき行動を細かく規定しているわけではなく、そのときの状況に合わせてドライバーが適宜判断しなければいけません。
首都圏の警察署交通課の担当者は、緊急車両の避け方について以下のように話します。
「走行中に救急車やパトカーなどの緊急車両が緊急走行中であった場合、基本的には左側に避ける必要があります。
ただ、左側に避けることによってほかのクルマの交通の妨げに繋がってしまう恐れがある場合は右側に避けるなど、そのときの状況などに合わせて柔軟な対応が必要になります」
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たとえば、交差点付近で後ろから緊急車両に道を譲る必要があった場合、交差点に差し掛かる前に左側に寄って停車させたほうがよいかもしれません。
すでに信号待ちだった場合は、緊急車両から少し前に進むよう指示が出る可能性もあり、指示が出た場合はそれに従う必要があります。
この場合、緊急車両を通行させるために停止線を越えても違反にはなりません。
反対車線から緊急車両が接近してきた場合、道路の車線数や状況によっては緊急車両が車線をまたいで中央を走行することもあり、速やかに左側に寄ってクルマを停車させる必要があります。
また重要なのは、緊急車両に対して「明確に意思表示」をすることが大切で、ハザードを点灯させることで緊急車両に対して「優先する意思がある」ことをアピールして進行を妨げないことです。
実際に救命救急士のA氏は「救急車などが近づいた際には運転手にアピールしていただけますと、進路確保がスムーズにおこなえますので、ご協力頂ければ幸いです」と話しています。
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しかし、運転に慣れていない場合はどう判断すべきか混乱することもあります。
そうした場合は、基本的に急ブレーキを避け、ゆっくり左側に寄って停車すると覚えておくとよいかもしれません。
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