流行りの「ルーフテント」って寝心地良いの? 実際に使った印象はアリ・ナシ? いま注目される使い勝手をユーザーや販売店に聞いてみた!
アウトドアブームや車中泊ブームに関心が寄せられています。そのひとつに「ルーフテント」がありますが、実際に使うメリット・デメリットにはどのようなものが挙げられるのでしょうか。
ルーフテントは果たして快適なのか?
近年、アウトドアブームや車中泊ブームに関心が寄せられていますが、そのひとつとしてルーフや荷台にテントを張る「ルーフテント」という方法も注目されています。
では、実際にルーフテントを使うメリット・デメリットにはどのようなものが挙げられるのでしょうか。
数ある自動車用アイテムのなかで、ここ数年需要が伸びているのが「ルーフテント」です。
ルーフテントは30年ほど前からありますが、第一次キャンプブームの後にあまり見かけなくなっていました。
しかし、第二次キャンプブームが起爆剤となり、2年ほど前から復活。今や幅広い層に広がっているアイテムです。
使う理由については、車中泊の快適性の向上をはじめ、テントとちがう設営・収納のしやすさ、愛車のオーバーランダーカスタムなどいろいろ。需要は右肩上がりのようです。
しかし、ほとんどが海外製ということもあって、いまや市場では慢性的な品薄状態になっています。
ただ、実際に使っているオーナーにその評価を聞いてみると、賛否両論。
非常に快適だという人がいる一方で“買って失敗した”という人も。よくよく調べてみると、評価の要因になっているのは“作りの違い”にあるようです。
ひと口にルーフテントといっても、そのタイプはいろいろ。大きく分けると、テントタイプとハードタイプに分かれます。
テントタイプは、ルーフ上のそのままテントが建つ状態を想像してもらえば間違いないと思います。
設営はキャンプ用テントより格段に容易ですが、ワンウォールでとくにフライシートなどは付きません。
収納した後は専用カバーをかけるなど、設営・撤収に多少の手間がかかります。一方で、居住空間を広くできる構造であることがメリットです。
一方のハードタイプは、ルーフボックスのようなハードケースにテントが入っているタイプをいいます。
展開するときはダンパーの力を借りておこないますが、扇状に開くもの、垂直に上がるもの、さらには180度開くものなど、さまざまなタイプがあります。
設営・収納が非常に簡単で、雨が降っている時などに利点を感じます。またハードカバーに守られているため、テント生地の耐用年数が高いというのもメリットのひとつです。
いずれのタイプも、床には厚手のマットレスが敷かれており、商品によっては照明や換気ファンも装備されています。
欧州や豪州がルーフテントの本場ですが、最近は中国から安い商品も入ってきています。欧州製ルーフテントを扱っているインポーターは次のように語ります。
「ルーフテントは何といっても使っている素材次第です。
安い物は、まず生地にほとんど撥水性がなく、耐久性が非常に低いのです。雨が沁みてきて室内がビチョビチョになったとか、寒冷地で使ったら凍って酷い目に遭った、2、3年で生地が破れたという話もかなり聞きます。
こういった粗悪品ときちんとしたクオリティのものが同じ土俵で語られてしまうから、売り手としては非常に困りますね」
※ ※ ※
品質が悪くなくても、タイプの違いで評価が分かれることもあるといいます。
「そもそもテントタイプは当たる雨の音が大きく、ハードタイプは静かという傾向にあります。
神経質な人がテントタイプを買ってしまうと、雨天時にはうるさくて眠れないということがかなりあるようです」
筆者もルーフテントで寝たことがありますが、そのテントはゴージャスな低反発マットレスが敷かれており、驚くほど快適でした。
しかし、夜半にある出来事で悩まされることに。それは「揺れ」。
寝返りを打つ度に、車体がロールし、それで目が醒めてしまうのです。
軽トラックの荷台に、テント風の幌をまとったバグトラックというのも最近目にするように成りましたね。
真冬じゃ寒そうではありますが。