頼もしい存在! 「災害時に温かいご飯が食べられる!」 炊き出し専用車が凄い! 誰もがうれしい「野外炊具1号」の特徴とは

災害現場で活躍する「野外炊具1号」だが…その実態は?

 炊飯、調理も立派な訓練の一環であり、演習状況によっては夜間にごく小さな管制照明の暗闇に近い状態で調理したり、突発戦闘に備えて小銃とガスマスクを携行し、ヘルメットを被ってエプロンをして包丁を握るなんて場面もあります。

 調理中でも構わず「空襲警報!」なんて状況が付与されます。調理員は付近の壕にとっさに身を隠し戦闘体勢に入りますが、警報が解除されれば、すぐに調理の段取りに戻るのはさすがです。

 各部隊では年に一度のペースで、「野外炊具1号」を使っての中隊対抗炊事競技会がおこなわれ、味付けや盛り付けを競います。

野外炊具もれっきとした需品科の防衛装備品であり観閲式パレードにも参加する。(画像:月刊PANZER編集部)
野外炊具もれっきとした需品科の防衛装備品であり観閲式パレードにも参加する。(画像:月刊PANZER編集部)

 一般の人が野外炊具1号の活躍をみるのは、あまり嬉しくない場面が多いです。

 自衛隊の災害派遣の映像ではこの野外炊具で炊き出しをするシーンがよく紹介されます。

 温かい食事は本当に被災者を元気づけます。寒かった東日本大震災の被災地では、野外炊具から立ち上る湯気を見るだけでも励まされたという人も多いです。

 ちなみに災害派遣での食材は派遣を要請した自治体の負担であり、隊員の糧食費は国からの別予算となっているため喫食することはありません。

 ただ現場では好意ですすめられた場合、例外的に頂戴することはあるといいます。

 災害現場での炊き出しのイメージが強い野外炊具1号ですが、本来は自衛隊員に前線でも温かい食事を提供し戦力維持を図るのが目的です。

 自衛隊は災害救助隊ではありません。主任務はあくまで我が国を防衛することなのです。

 野外炊具1号もれっきとした防衛装備品ですが「誰でも嬉しい」といういわゆる兵器のイメージとは相反する両面の性格ももっています。

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