ルーマニアの自動車メーカーでルノーグループ傘下の「ダチア」は、2022年10月17日に開幕したパリモーターショー2022で、SUVのコンセプトカー「マニフェスト」を初出展しました。

　ドアやウインドウがなく、開放感あふれるモデルといいますが、どのような特徴があるのでしょうか。

　マニフェストは、環境にやさしいクルマを提案するアイデアの実験室をテーマに製作されたといい、アイデアのいくつかは将来のダチア車に盛り込まれるといいます。

　外観は、前述のとおり左右ドアおよびフロント／サイド／リアウインドウがないデザインが特徴的なほか、直線基調のフォルム、大きく張り出したフェンダー、パンクしないエアレスタイヤが目を引きます。

　ミニマルなデザインの採用により軽量化が図られているほか、一部外装を含む主要部品には、20％の再生プラスチックを組み込める複合素材「スタークル」が採用されています。

　フロントフェイスには、通常のヘッドライトのほかに取り外し可能なライトも備え付けられ、アウトドアでランタンとして使うこともできます。

　内装は着脱可能なルーフや、コルク材を取り入れたダッシュボード、アタッチメントタイプの収納「YouClip」、取り外すことで寝袋にもなるシートカバー、スマートフォンをダッシュボードに組み込める「Bring your Own Device」システム（一部ダチア車に採用済み）を採用。

　また完全防水の内装を採用したことで、汚れを水で洗い流すことも可能です。専用の着脱式バッテリーを搭載し、アウトドアでも便利に活用できます。

　四輪駆動を採用したほか、余裕ある最低地上高を確保したことで悪路走破性にも優れます。

　ダチアでプロダクトパフォーマンスディレクターを務めるリオネル・ジャイレ氏は、マニフェストについて次のようにコメントしています。

「現在ご覧いただいているモデルから、新しいアイデアを模索しながら、今後も進化させていきます。

　これからのモデルは、もっともっと工夫して、もっともっとアウトドア活動に適した、ダチアブランドのスピリットを表現したものになりますよ！」