車のライト「暗くなったら」何時に点けるのが正解? タイミング難しい!? ヘッドライト点灯の目安とは
徐々に日没時刻が早まっておりクルマのヘッドライトは早めに点灯する必要があります。では何時につけるのが良いのでしょうか。
タイミング難しい!? ヘッドライト点灯の目安時間とは?
季節も徐々に秋へと変わり、日没時刻が少しずつ早まっています。
このため、交通事故を起こさないためにもクルマのヘッドライトは早めに点灯する必要がありますが、大体何時頃につけるのが良いのでしょうか。
道路交通法は第52条「車両等の灯火」では、夜間のヘッドライト点灯について以下のように定めています。
「車両等は夜間(日没時から日出時までの時間をいう。…略…)、道路にあるときは、政令で定めるところにより、前照灯、車幅灯、尾灯その他の灯火をつけなければならない。政令で定める場合においては、夜間以外の時間にあっても、同様とする」
なおヘッドライトに関して、2016年10月に道路運送車両の保安基準が一部改正され、これにより2020年4月以降に発売される新型車にはオートライト機能の装着が義務化されています(継続生産車については2021年10月以降から義務化)。
オートライトは、照明センサーが周囲の明るさを検知し、ヘッドライト(前照灯)の点灯・消灯を自動でおこなう機能で、これにより周囲の環境に合わせ自動でヘッドライトが点灯するようになりました。
とはいえ義務化の対象は2020年4月以降に発売された新車で、それ以前に発売されたクルマにはオートライトの装着は義務化されていません。
このため、徐々に暗くなってきたと思ったら自身で早めにヘッドライトを点灯することを心がける必要があります。
日没時刻は季節や場所によって異なり、周囲の明るさは天候によっても大きく左右されるため、点灯のタイミングに迷ってしまうこともあるかもしれません。
また日本は東西にも広く、例えば日没の時間差が大きくなる冬場には、北海道と沖縄で1時間半ほどの差が生じるなど、具体的な時間を決めるのは困難といえます。
そんななか、日産が交通安全活動の一環としておこなっているハローセーフティキャンペーンのひとつに、「おもいやりライト運動」という活動があります。
この運動は、「見るためだけではなく、見られるための光を」をテーマに、夕暮れ時のヘッドライト早期点灯をドライバーに呼びかけて交通事故削減を呼びかける運動です。
おもいやりライト運動では、ヘッドライトをつける具体的な時間として、日没30分前を目安に「おもいやりライトタイム」を日本各地9エリアに分けて紹介しています。
例えば2022年9月9日の場合では北海道は17:40、東北は17:30、関東は17:40、中部は17:40、北陸は17:50、関西は17:50、中国・四国は18:00、九州は18:00、沖縄は18:20と、地域によって細かく時間が設定されており、ヘッドライト点灯するタイミングはこの時間を参考にするのも良いでしょう。
このほか時間を目安にする以外に、オートライトの点灯の基準となっている「1000ルクス前後となる頃の周囲の明るさ」をひとつの目安とする方法もあります。
JAF(日本自動車連盟)は、義務化されたオートライト機能が照度1000ルクス未満になったら点灯することから、1000ルクスの明るさがどの程度なのかを調査。
実際に夕暮れの街中を走行して照度計で計ってみたところ、1000ルクスは「信号や他車のブレーキランプなどの点灯が周囲から目立ち始める時の明るさ」ということが分かっています。
他車のブレーキランプや信号機の点滅などの「自発光している明かり」が目につくようになったら、1000ルクス前後まで照度が落ちていると考えて、ヘッドライトを点灯する心がけをするのも良いでしょう。
なお、雨の日や日陰になりやすい場所を走行中など、実際の状況によっては、日没30分前より早めにヘッドライトをつけたほうがいい場面もあるため、状況によって自身で判断することが大切です。
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おもいやりライト運動でも掲げられているように、ヘッドライトをつけることで自分が運転しやすくなるのはもちろんですが、他のクルマや歩行者などに自分の存在を知らせる効果もあります。
日没の30分前と周囲の明るさのどちらかだけを意識するのではなく、その日の天候や走っている場所などさまざまな条件を考慮しながら、早めにヘッドライトをつける意識を持つことが大切です。
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