ついにトヨタ新型「クラウン」が21インチホイール採用! なぜ大径化進むの? サイズアップするメリットとは

「オシャレは足元から」?大径ホイールがデザインに与えるメリットとは

 前述したさまざまな理由は、クルマの機構的な部分に関するものです。一方で、ホイールの大径化にはデザイン面からのニーズという背景もあります。

 一般的に、クルマのデザインは「ロー&ワイド」が理想的とされていますが、大径化されたホイールは、そうしたスタイリングに近づけるうえで最適です。

 実際、モーターショーなどに出展されるコンセプトカーやデザインスケッチでは市販車に比べるとかなり大きなホイールが採用されていることが多くあります。

 これまでのケースでは、市販車では一般的なサイズのホイールとなることがほとんどでしたが、近年では前述のような理由や技術の向上したことから、市販車でも大径ホイールが採用されるようになりつつあります。

 例えば、フランスのプレミアムブランドであるDSが2022年5月に日本発売した「DS4」は、Cセグメントのハッチバックでありながら19インチの大径ホイールを純正装着しています。

 Cセグメントハッチバックの代表格であるフォルクスワーゲン「ゴルフ」に標準装着されているのが16インチから17インチのホイールであることを考えると、かなりの大径化が図られていることがわかります。

 DS4は、2020年3月に発表されたコンセプトカーの「エアロスポーツラウンジ」に強いインスピレーションを受けているとされていますが、同車は非常に大きなホイールを持っていることが大きな特徴です。

 DS4のデザインを見ると、可能な限りエアロスポーツラウンジのスタイリングに近づけようとしていることがわかります。

DS「DS4」は19インチの大径ホイールを純正装着
DS「DS4」は19インチの大径ホイールを純正装着

 近年、クルマのグローバルモデル化が進み、あらゆる市場のニーズを満たす最大公約数的なモデルが増えつつあります。全体的な品質が向上しているという点ではユーザーにとってメリットは少なくありませんが、その一方でブランド独自の個性を出しにくいというデメリットもあります。

 そんななかで、クルマに美しいスタイリングを与えることは、ブランドの個性を演出する非常に重要な要素です。

 そして、大径化されたホイールは、多くの人をとりこにするスタイリングを作り出す上で、欠かすことのできないものとなっているといえます。

※ ※ ※

 ホイールの交換はもっともポピュラーなカスタムのひとつですが、基本的には純正よりもインチアップすることが一般的です。

 ただ、大径化すればするほど美しくなるというものでもありません。過度な大径化はスタイリングのバランスを悪くするだけでなく、クルマの性能にも悪影響を与えてしまいます。

 さらに、安全基準を満たしていない社外品ホイールの装着は非常に危険です。ホイールのカスタムをおこなう際は、そうしたさまざまな点に注意することが何よりも重要です。

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4件のコメント

  1. 自動車記事でタイヤ偏平率の高低を逆に記載して掲載するのは如何なものかと。
    自動車離れに知識迄低下

    • このたびはご指摘をいただき、誠にありがとうございます。
      修正いたしました。

    • 高扁平タイヤ=低扁平率タイヤ、でいいんですよね? 浜ゴムの人から教えてもらいましたけど。

  2. 幻覚 を見ているようだ

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