「可愛い車がイイ!」とオジサン嘆き!? 昨今の“オラオラ顔波及”で軽自動車どう変わる? 軽の「カワイイ志向」維持を望む声も
最近は力強さを強調した、いわゆる「オラオラ顔」なデザインの新型モデルを多く登場しています。これは軽自動車にも徐々に浸透しつつありますが、一方でコンパクトな軽自動車には可愛らしいデザインを求めるユーザーの声も見られています。
軽自動車は「オラオラ」より「カワイイ志向」?
最近登場する新車の傾向として、フロントグリルが押し出され力強いデザインである、いわゆる「オラオラ顔」が特徴的であるクルマが多く登場しています。
これは軽自動車にも浸透しつつありますが、一方で軽自動車には可愛らしいデザインのクルマが以前から多くラインナップされており、根強い支持を集めていたことから、ユーザーからはさまざまな反応が見られています。
最近では、各自動車メーカーからさまざまな新車が発表されており、なかでもクルマのデザインは、多くのユーザーによっても賛否が分かれる部分といえます。
特に最近の傾向としては、一部では「オラオラ顔」と呼ばれるような力強いデザインのものが多く登場しています。
例えば、2022年1月に登場したトヨタの新型ミニバン「ヴォクシー」は、フロントグリルを強調した顔が特徴的で、発表直後はデザインについて大きく賛否が分かれていました。
こうした傾向は軽自動車にも浸透しつつあり、2022年秋の正式発売を前に先行情報が明らかとなったダイハツ新型「タント カスタム」の改良モデルでは、エクステリアが大きく変わっています。
先代モデルとは一変し、ヘッドライトがシャープに、フロントグリルも強調され、押し出し感を強めたデザインに刷新。
また公式Webサイトではバイオレットをイメージカラーとしたタント カスタムをメインに、力強い外観デザインに合ったカラーバリエーションが展開されています。
これはあくまで傾向のひとつといえますが、メッキの強調やフロントグリルを押し出したデザインを多く見かけるようになっているといえます。
一方で、2022年6月にはスズキ「ラパンLC」の一部改良モデル、7月にはダイハツ「ムーヴキャンバス」の新型モデルが相次いで登場しています。
新型ムーヴキャンバスは、先代で好評を得た丸みを強調させるデザインを、そのまま正常進化させました。
カラーバリエーションも、シトラスイエロークリスタルシャインやアプリコットピンクメタリック、ファインミントメタリックなど、優しく柔らかい淡い色味が特徴的です。
このように最近の力強いデザインのクルマが増えているなか、丸みのある可愛らしいデザインのクルマも登場し、軽自動車のバリエーションでさまざまな選択肢の幅があります。
また昨今の社会情勢では性のあり方について多様化が進んでおり、例えばセクシャルマイノリティを表す「LGBTQ」という言葉が波及されるなど、「男性」「女性」だけでくくっていた従来の考え方から変化しつつあります。
新型ムーヴキャンバスを一例にあげると、従来モデルは主なターゲットを女性に絞っていましたが、女性に限らず男性や高齢層など対象ユーザーを拡大するなど、コンセプトを刷新しています。
このように女性はかわいい、男性はかっこいいデザインが好きと分けるような考え方ではなくなってきているとも考えられます。
ユーザーのなかには、「私はおじさんですが軽を買うなら可愛らしいデザインをチョイスしてしまう」「おじさんだって可愛いクルマに乗りたい!」という意見があり、これに対して共感を寄せるユーザーが多く見られています。
ほかのユーザーからは、「男でもイカツくないパステルやグレイッシュな色味を好むメンズもいることを分かってほしい」「私もおじさんですが丸っこいクルマばかり乗り継いでいますとの声が集まっていました。
ほかにも「最近のギラギラよりも可愛らしい小洒落た軽自動車に乗りたい!」「最近のクルマを見ていると買い換えるなら可愛くおしゃれなデザインが良いと思ってます。いかつくないデザインは女性向きという風潮が作られていて選択の幅が狭い」といった声がありました。
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ユーザーの中には、「軽自動車は可愛い思考でいいかな」と力強いデザインから変わらないでほしいという意見も。
昨今の力強い、“オラオラ”なデザインが浸透し続けるなか、軽自動車のデザインはどのように変化していくのでしょうか。
N-WGNのノーマルと、N-ONEも可愛いよね
流行に流されず、この路線を突き進んで欲しいね