「本当に合ってる?」道路のオレンジ線はみ出しちゃダメ!? OKなケースも? 意外と見落としがちな「センターライン」の違いとは

道路にはさまざまな線が引かれていますが、それぞれどういった意味があるのでしょうか。

道路に引かれた「センターライン」の意味とは

 道路をクルマで 走行する際、2車線以上だと真ん中に白やオレンジ、実線や破線などさまざまな種類の線が引かれています。
 
 これにはそれぞれどういう意味があるのでしょうか。またどういったルールが設けられているのでしょうか。

オレンジ線ははみだしちゃダメ? OKな場合もある!? (画像はイメージ)
オレンジ線ははみだしちゃダメ? OKな場合もある!? (画像はイメージ)

 道路に引かれている線は、種類によってルールが異なります。これは自動車教習所などで必ず教わるため、知っていて当たり前と思う人も多いでしょう。

 しかし一方で、意味を忘れてしまっていたり、誤った認識をしたりしている人がいるかもしれません。改めて確認していきましょう。

 2車線以上の道路には「車道中央線」、いわゆるセンターラインが引かれています。

「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」では、車道の幅が5.5m以上で中央部分を示す必要がある車道に設置されているとされています。

 そんなセンターラインは、白線が多いですが、切れ目なく続く「実線」の場合は、道路の片側が6m以上あるか、追越禁止場所に引かれています。

 反対に等間隔で切れ目の入った「破線」は、片側が6m未満の道路に引かれています。

 では、実線と破線にはどんな違いがあるのでしょうか。

 これは、センターラインを越えて道路の右側にはみ出すことができるかどうかです。

 実線の場合、道路の片側の幅が6m以上と広くなっており、センターラインを越えて右側にはみ出さなくてもクルマの追い越しなどが可能であるため、原則としてセンターラインをはみ出すことはできません。

 一方で破線の場合は、幅が6m未満と余裕がないため、路上駐車のクルマを避けたり、前を走るクルマを追い越したりするために、センターラインをはみ出しても問題ないとされています。

 また、なかにはセンターラインの実線の色がオレンジ(法令では黄)の場合もあります。

 この線は、道路の片側の幅が6m未満で、見通しのきかないカーブや、センターラインをはみ出すことによる事故が多発している場所などに引かれています。

 この区間では、右側部分へはみ出して前のクルマを追い越すことはできません。

 ただし、あくまで追い越しのためのはみ出しを禁止していることから、追越禁止の場所でなければセンターラインをはみ出さない範囲での追い越しは可能です。また、駐車車両や障害物を避けるためにセンターラインをはみ出すことは可能です。

 オレンジ線が引かれている道路での運転について、元警察官のBさんは以下のように話します。

「オレンジ色のセンターラインは、道路の構造上危険だと思われる区間や、交通量が多く、追い越しのための右側部分はみ出しによって交通事故が多発している、または事故が予想される区間などに設置されることが多いです。

 道路の構造上危険な場所とは、具体的には見通しの悪い曲がり角、急勾配で対向車が見えにくい坂などです。

 オレンジ線が設置されている場所は、事故が起こる危険性のある場所であるということを認識して運転しましょう。

 路上に停められているクルマや障害物を避ける際も、対向車に注意し、はみ出しも必要最低限にすることを心がけましょう」

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2件のコメント

  1. 今日、目の前のトラックが、停留所で停まっているバスを追い越して行った(中央線は黄色)
    緩いカーブだが、バスで先が見にくいと思うのだが、完全に反対車線を塞ぐ形で走行

    相変わらずトラック運ちゃんは危険運転が多い・・・

  2. 愛媛県のドライバーは大型車でも十分ある幅の道路で黄色の線内を走れるが軽自動車や普通車はセンターオーバーし出来るだけ小回りをしたいせいなのか反対車線に平気で走る車は多いよ

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