なぜトヨタ「ハイラックス」人気? 国内で新車唯一のピックアップ! 特に群馬で売れるワケ
クルマ社会の群馬…なぜハイラックス人気?
そんな群馬県民に、なぜハイラックスが受けているのでしょうか。
群馬県内で調査しているうちに、いろいろなことが見えてきました。
まず理由のひとつになっているのが、自宅の敷地の広さ。あるクルマユーザーは、群馬県独特の敷地の広さを指摘します。
「高崎、前橋市街は都市部ですのでクルマを駐めるスペースにそれほど余裕がないというイメージですが、東京などと比べると1台あたりのスペースが広めなんです。
さらに、それ以外の地域は家の敷地が広く、大きなクルマを何台も持っている人が多いんですよ」(群馬県在住のA氏)
群馬県庁にも聞いてみましたが「家族の人数プラス1台を所有している」ことがスタンダードだといいます。
ハイラックスは5320mmという長い全長ゆえに、購入に二の足を踏む人が少なくないと聞きますが、群馬県のクルマを取り巻く環境から考えれば、ハイラックスを所有しやすいわけです。
今回、群馬パーツショーを主催した群馬トヨタやRVパークのスタッフは、県内でのハイラックス人気についてこのように語っています。
「そもそも群馬県は、四輪駆動車の保有台数も高い傾向にあります。
東部や北部に行けば、キャンプやラフティング、ウインタースポーツ、登山といったアクティブを楽しむことができる環境が整っています。
こうした趣味を楽しむユーザーにとっては、汚れたアイテムを気兼ねなく積めるハイラックスの利便性は非常に高いと思います」
同スタッフによれば、これまではそういった層にはランドクルーザープラドが人気でしたが、モデル末期ということもあって2022年あたりからハイラックスに取って代わった感じがあるといいます。
また、ハイラックスはカスタムパーツが非常に豊富なため、クルマにお金をかけたい群馬県民にとっては非常に魅力的に見えるというのも要因ではないかといいます。
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ピックアップトラックであれば、人と違ったスタイルのクルマに乗れますし、農業従事者が多い群馬県では、同モデルは仕事にも実用的に使えるというメリットもあります。
ちなみに愛知県もハイラックスの需要が高い地域ですが、同県では「タコマ」や「タンドラ」といったハイラックスよりさらに大きなトヨタ製逆輸入ピックアップトラックの人気も高まっているようですので、また違った地域性があるのかもしれません。
Writer: 山崎友貴
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。
まぁ、自宅の止める場所に苦労しないのであれば5.3メートルのハイラックスでも良いかもしれないけど、コンビニやスーパーの駐車場でははっきり言ってまわりに迷惑。
昔のサイズがちょうど良い。
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コレで証明されたじゃないか