トヨタ斬新SUV「次世代ミニランクル」披露! 全地形対応仕様「コンパクトクルーザーEV」が欧州デザイン賞を獲得
2021年12月に世界初公開されたトヨタのコンセプトカー「コンパクトクルーザーEV」。2022年6月には欧州のカーデザインアワード2022を受賞したことが発表しました。どのような特徴を持つモデルなのでしょうか。
全地形対応仕様「コンパクトクルーザーEV」がデザイン賞を獲得
2022年6月10日に欧州トヨタは、2021年末に日本で世界初公開されたコンセプトカー「コンパクトクルーザーEV」が欧州で開催されたカーデザインアワード2022を受賞したことを発表しました。
またそれに伴い、新たなデザインスケッチや実車モデリング、CGイメージなどを公開しています。
コンパクトクルーザーEVは、2021年12月14日に東京お台場の「MEGA WEB」で開催された「バッテリーEV戦略に関する説明会」にてお披露目されました。
この説明会において、トヨタは「bZシリーズ」や今後のレクサスブランドの電動化戦略を説明しています。
そのなかで「トヨタ・ライフスタイル・BEV」として、クロスオーバーやピックアップ、バンタイプなどのコンセプトモデルもお披露目しており、そのなかの1台がコンパクトクルーザーEVです。
コンパクトクルーザーEVは「トヨタのオフロードの伝統を活かす」モデルとして説明していました。
エクステリアは、スクエアを強調したシルエットやSUVらしいオーバーフェンダーが特徴的なうえ、ボデカラーィは明るいブルーにオレンジアクセントが印象的です。
さらにコの字型のヘッドライトやフロント中央に配された「TOYOTAエンブレム」を採用しています。
コンパクトクルーザーEVはED2(EDスクエア)のチームが制作しました。
製作コンセプトはEDスクエアは「トヨタのオフロード車の豊かな歴史を踏まえ、コンパクトクルーザーEVは、アクティブなアウトドアレジャーを楽しむ都会の若者をターゲットのライフスタイルを、100%電気自動車である特徴的な四輪駆動車でより豊かにすることを目的としています」と説明しています
デザインは、オフロードを象徴するシルエットやシンプルでソリッドなボディパネルなど、初代「ランドクルーザー」のスタイリングを踏襲し、堅牢なボディを実現しました。
今回公開されたCGでは、イエローのボディにシルバーのラインを施した「ビーチ仕様」やシルバーのボディにオレンジのライン入りの「ランドスケープ仕様」、グリーンのボディにオレンジのラインが入った「マウンテン仕様」といった若者のライフスタイルにあった仕様も企画されているといいます。
トヨタのデザイン統括部長であるサイモン・ハンフリーズ氏は次のように述べています。
「電気自動車の研究は30年以上続いており、すでに長い道のりを歩んできました。
人々は電気自動車を理解する初期段階を経て、自分のライフスタイルを表現するゼロ・エミッション車を求めるようになるのです。
そして、コンパクトクルーザーEVは、このトレンドを見事に体現しているモデルです」
つまり、電気自動車は特別な存在ではなく、あくまでのパワートレインとしての選択肢のひとつとして、大切なのはそのモデルがユーザーのライフスタイルにマッチするかどうかが重要だということを表したものがコンパクトクルーザーEVといえそうです。
そうしたなかで、カーデザインアワード2022の審査委員長であり、Auto&Designの編集者でもあるシルヴァ・バルファルディ氏は今回の受賞について次のように述べています。
「審査委員長として、今年のトヨタデザインはすべての部門でファイナリストに残ったとコメントすることができる。
ブランドデザインランゲージでは市販車部門のアイゴX(アイゴクロス)、そしてコンセプトカー部門を受賞したコンパクトクルーザーEVが受賞しました。
カーデザインアワードはクルマではなく、プロジェクトのデザインチームに与えられるものなので、今回の受賞はトヨタのグローバルデザインが大きく評価されたことになる」
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なお、前述の「バッテリーEV戦略に関する説明会」において、トヨタの豊田章男社長は「今日発表した未来は、決してそんな先の未来ではありません。ご紹介したトヨタのバッテリーEV、そのほとんどがここ数年で出てくるモデルです」と述べています。
お披露目当時のSNSでは「FJクルーザー」や「ランクル」に似ているという声が相次ぎました。
そうしたこともあり、コンパクトクルーザーEVが数年後に市販車(次期FJクルーザーやミニランクル的なモデル)として発売される日が来るかもしれません。
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