「昔、パトカーは白かった」 なぜパトカーの色は白黒なのか? 視認性向上ではない当時の理由とは
パトカーのボディ色は、白と黒のツートーンとして知られていますが、なぜこの色なのでしょうか。
「パトカーの色」はなぜ白と黒なのか
6月17日は「おまわりさんの日」です。1874年のこの日に、日本ではじめて巡査制度が開始されたことが由来とされています。
お巡りさんの乗るクルマは「パトカー」ですが、パトカーのボディ色はなぜ白と黒なのでしょうか。
パトカーの正式名称は、「警ら用無線自動車」あるいは「交通取締用四輪車」と呼ばれ、市内のパトロールや、交通違反取締などで活躍しています。
日本でパトカーが使われるようになったのは、今から70年以上前の1950年のことです。
パトカーの歴史について、長野県警察では「パトカー今昔物語」と題してまとめ、公式ウェブサイトで公開しています。
パトカー導入の経緯について、最初のパトカーはアメリカ軍の払い下げのクルマ(オープンカー)でした。
後に日本製のパトカーも生産されたものの、当時のパトカーは通常のクルマと同じく白色だったと、長野県警察は説明します。
前述の「パトカー今昔物語」では、1945年から1954年ごろ(昭和20年代)に使われたとされるパトカーも紹介され、ボディが白一色なことがわかります。この写真は、長野県警察が把握するパトカーの写真のなかでもっとも古いパトカーの車両ということです。
その後一般の車両と区別することを目的に、ボディの下半分を黒くしたのがいまのボディ色の始まりで、1955年には全国的に白と黒のボディ色で統一されたといいます。
ちなみに、長野県警察の担当者は「パトカー今昔物語」コンテンツ製作の理由として「長野県の歴史を調べているうえで、パトカーの資料が見つかりました。それをウェブサイトに載せることで住民に興味・関心を持ってもらえればと思い、掲載しています」と説明します。
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パトカーのツートンカラーは遠くからでも認識しやすく、今日も犯罪抑止に役立っています。
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