実は「ペダルの摩耗」は危険? 濡れたペダル操作で思わぬトラブルも!? 梅雨前に確認したい部分とは
雨の人の運転は、晴天時に比べて注意深く走行することが求められます。とくに足元も濡れている可能性がありますが、その場合に気をつけておきたい部分とはどこなのでしょうか。
意外な足元パーツに要注意!雨に濡れた靴では危険性も倍増?
梅雨の時期は、雨で路面が滑りやすくなったり、前方が見えにくくなったりと、晴天時に比べて注意深く走行することが求められます。
そんななか、JAFは車内のとある部分について「梅雨のまえに要確認」として、あらかじめ点検するように呼びかけています。
JAFが点検を呼びかけている部分はブレーキペダルです。ブレーキペダルの危険性について、以下のようにSNSで呼びかけています。
「意外ですが、ブレーキペダルのよく踏む場所が摩耗して擦り切れている場合があります。雨でぬれた靴で踏み込むとつるっと滑ってしまうことも(汗)本格的な梅雨がはじまり雨の外出が増える前に確認をお願いします」
なお、JAFの担当者によると、「ブレーキペダルの摩耗による事故の発生などは統計的データはとっていない」といいますが、今回は「こういった事例があるということを注意喚起したかった」とのことで、SNSに投稿に至ったといいます。
では、愛車でこうしたブレーキペダルの摩耗が確認されたら、どのように対応したら良いのでしょうか。
クルマによってペダルのゴム部分の接着方法は異なりますが、金属のペダルの柄の部分にゴムがネジ止めしてあるタイプと、金属の柄とゴムのカバーがうまく合致するように設計されているタイプなどが挙げられます。
多くのモデルでは、金属の柄の部分とゴム部分を分離することができるようになっているため、摩耗したペダルのゴムの部分だけを交換することも可能なようです。
神奈川県の自動車整備工場の整備士は、こうした事例について「問い合わせはあまり多くはない」といいますが、「過去に依頼があった際には、純正のゴム部分を取り寄せて交換しました。もしくは、新たなカバーを上から被せることもできます」と話します。
また、実際に、このようなブレーキペダルの摩耗を経験を経験したことのある男性は「以前ブレーキペダルが摩耗してしまった際は、摩耗したペダルをそのままにして、別のペダルカバーを購入して被せるかたちで装着しました」といいます。
ペダルカバーの装着は、ペダルへのタッチが変わることも多いため、最初は違和感を感じる人が多いかもしれません。
フロアマットにペダルが引っかかるなど、ペダル操作に支障が出ないことをあらかじめ確認する必要があります。
なお、各メーカーがラインナップする純正のペダルのゴム部分は、およそ1000円ほどで購入することができるようになっています。
万が一、自分でペダルのゴム部分を交換する際には、新しいゴムが確実に取り付けられているかを念入りに確認してから運転するようにしましょう。
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JAFでは、「雨天時の交通事故でもっとも多い事故はスリップ事故である」として、「速度が高いままカーブに進入して起きるスリップ事故」や「追い越し時の急加速による直線」、「轍の水たまりに進入した際」などにおいて、事故が発生しやすいとしています。
雨天時の運転はいつも以上に注意を払い、急な加速やブレーキングはせず、慎重かつ丁寧なドライブを心がけましょう。
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