クルマの免許を取得する際、教習所を利用したという人がほとんどでしょう。

　教習所ではさまざまな講習を受けますが、そのなかで「こんなできごとあった！」など、教習所での思い出があるユーザーは多いかもしれません。

　今回くるまのニュースでは、SNSを通じて「教習所に関する思い出」についてのアンケート調査を実施しました。どういった意見があげられたのでしょうか。

「自動車教習所はいつ頃通いましたか？」という質問では、「高校生」は35.5％、「大学生」は38.7％ 、また「高校卒業から大学入学の間」は6.5％と、80％が長期休みを利用して取得した人が多いことが分かります。

　その一方で、「社会人になってから」と回答した人は19.4％と、数値として多くないものの仕事をしながら取得したという人もいるようです。

　教習所のコースは、長期休みを利用して最短で数週間という人もいますが、一般的には1、2か月、社会人の場合では3、4か月ほどとかかるといわれています。

　数か月に渡って教習所に通うなかでもっとも関わりが多くなるのは、教習所で授業をおこなう「教習所の教官」です。

　同アンケートでは、「教習所での思い出を教えて下さい」という質問について、教官との思い出について回答しているユーザーが多数見受けられました。では、一体どういったできごとや思い出があったのでしょうか。

　まず教習所の教官と聞くと、「怖い」と思っているユーザーが多いようで、ネット上でも「教習所が怖い人必見！対処法とは」「教習所に行きたくならないための秘訣」などの情報が多く出てきます。

　ユーザーの実際の回答でも、「顔は笑っているのに目は笑ってない教官」「否定的なことしか言わない教官」、なかには「人生で絶対許さないトップ3に入る位ムカつく教官だった」など、教官に対する否定的な声をあげているリアルなユーザーの声が見られました。

　その一方で教官は学校に複数人いるので、担当となった先生がおもしろいと授業が楽しくなるといえます。

　ユーザーの意見には、「おもしろい先生に当たったときはラッキー！と思った」「ヤンキー上がりっぽい美人の先生が魅力的だった」などの意見がありました。

　反対に「教習中に技術的な指導はほどほどで、世間話に華を咲かせた先生がいた」「人気の低い教官を選んで、短期卒業できた」との声も。

　講習を受けている際のできごとでは、「教習所から路上教習へ出る途中で『あの標識の凹みはうちの』という教官がいて、出る前からプレッシャーをかけられた」「制限速度までキッチリとアクセルを踏み、運転にメリハリをつけろ。相手に自分が何をしたいのか態度で示せ。…って言われました」など、教官からプレッシャーや厳しい声をかけられたユーザーもいたようです。

　また、「坂道発進を一発で成功させ、教官を唸らせたこと」「周辺に高速道路がない教習所だったためシミュレーターでの高速教習だった。何回目かの時に教官が『今日は自由になにやってもいいよ』と言ったのでレースゲームみたいに200km／h出したらさすがに怒られた…」とのエピソードを語るユーザーの声もありました。

　なかには「理不尽な事を言うと評判だった教官に『事故る時はそっち（助手席側）ぶつけますから』と言ったら静かになりました」という人も。

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　上記では、教官は厳しい、怖いという意見があげられた一方で、以下のような意見も見られました。

「めちゃくちゃ厳しい先生ですが、効果測定の時に自信がなくずっと勉強会に出ていたとき『大丈夫だから試験受けておいで』と声をかけてくれたり、免許センターの最後の試験の前日に心配してわざわざ電話してくれたこと」

「老教官から教わった『ウインカーはイルミネーションじゃなくコミュニケーション』という言葉が印象深い」

　など、厳しいなかにも優しさのある言葉をかけられた、という思い出のあるユーザーもいました。

　最近では、「教官＝怖い」と定着しているネガティブなイメージを脱却するように、親しみやすさを売りにしている教習所もあるようです。

　また、ある教習所のホームページでは、教官個人の写真に加え、指導歴や簡単な自己紹介などを載せて紹介しているところもあります。

　厳しいという声も多かった教官のイメージも少しずつ変わりつつあるといえるでしょう。

　クルマの免許取得の登竜門ともいえる教習所ですが、今回のアンケートでは教官とのさまざまなエピソードがあげられました。