ホンダ新型「ステップワゴン」が全車3ナンバーへ! ミニバンの大型化は気にならない!? ワイドボディの価値って何?
ホンダ「ステップワゴン」とトヨタ「ノア/ヴォクシー」は、フルモデルチェンジでボディが拡大され、全車3ナンバーサイズになりました。ワイドボディ化した背景には、どのような理由があるのでしょうか。
新型ミニバンが軒並み3ナンバーした理由は?
ホンダ新型「ステップワゴン」やトヨタ新型「ノア/ヴォクシー(ノアヴォク)」は、標準ボディを含めて全車3ナンバー専用車になりました。
とくにホンダは、軽自動車を除くと、5ナンバー車が減っており、いまでは「フィット」「フリード」「シャトル」のみです。
「シビック」などに続いてステップワゴンまで3ナンバー専用車になると、ホンダの売れ筋車種で5ナンバーサイズを守っているのはフィットとフリードだけになります。
新型ステップワゴンのボディサイズは、全長が4800mm-4830mm、全幅も1750mmまで拡大されます。サイズアップの理由について開発者は次のようにいいます。
「従来型のステップワゴンも、売れ筋のスパーダは3ナンバー車でした。新型は、新たに設定した『エアー』も外観の存在感を強め、室内幅に余裕を持たせることも考えて3ナンバー車としています」
ノアヴォクも、先代型は標準ボディが5ナンバーサイズでしたが、新型は3ナンバー車のみです。「TNGA GA-C」と呼ばれる新しいプラットフォームに刷新した影響もあり、5ナンバー車はありません。
5ナンバー車だったミニバンが3ナンバー車へサイズアップしたことについて、トヨタの販売店は以下のように述べています。
「以前からノアとヴォクシーのエアロ仕様は3ナンバー車だったので、先代型から乗り替えるお客さまはボディの拡大は気にしていません。
しかし1人目の子供が生まれたなどの理由で、コンパクトカーからミニバンに乗り替えるお客さまは5ナンバーサイズにこだわります。
ミニバンにはボディが大きなイメージもあり、3ナンバー車ではこの傾向が一層強まるからです。
そこで最初にミニバンを買うお客さまには、車内は少し狭いですが、5ナンバー車の『シエンタ』をおすすめしています」
今までステップワゴンやノアヴォクなどのミドルサイズミニバンに乗ってきたユーザーは、全車が3ナンバー車になっても違和感はありません。しかし新たにミニバンを買うユーザーは受け止め方が異なります。
たとえエアロ仕様が3ナンバー車でも、標準ボディが5ナンバーサイズに収まれば馴染みやすい印象になるからです。
それが標準ボディまで3ナンバー車になると、「大きくて運転しにくいミニバン」という印象が強まってしまうのです。
新型ステップワゴンの開発者が述べたように、3ナンバー車になると室内幅を拡大できます。
新型ノアヴォクは、全車を3ナンバーサイズにしたことでプラットフォームの刷新も可能になり、エンジンやハイブリッドシステム、安全装備などを大幅に進化させることが可能になりました。
3ナンバー車へのサイズアップによって得られたメリットは多いですが、イメージの面ではマイナス要素も生まれるわけです。
そうなると、5ナンバーミニバンのシエンタやフリードの役割は従来以上に大切になるでしょう。
へぇ〜、フィットとシビックの後席の足元空間って同じくらいなのか!
フィットのパッケージングって凄いんだな。