トヨタ次期型「クラウン」の影響? 残価率急落「3年46%」? 憧れの象徴「いつかはクラウン」に変化アリか
日本を代表する高級車として知られるトヨタ「クラウン」ですが、セダン不況の昨今においてはその人気にかげりが見えつつあります。そんなクラウン人気の変化は、残価率にも表れているようです。
苦境に立たされるクラウン、その様子は残価率にも
トヨタ「クラウン」といえば、1955年に初代が登場して以来、長きにわたって日本の高級車の代表的存在として君臨し続けてきました。
ただ、そんなクラウンも、現在では時代の流れに飲まれて苦しい立場にありますが、現在の販売動向はどのような状況なのでしょうか。
かつては「いつかはクラウン」といわれ国産高級セダンの代名詞でしたが、2005年にレクサスが国内導入されたことで、国産高級セダンとしての地位はレクサス「LS」や「ES」などへと移りつつあります。
さらにはセダン市場そのものの不況により、かつてのような憧れの存在ではなくなりつつあるのが現状です。
そうした現状を打開するために、2018年に登場した現行クラウンでは、日本の道路事情に合わせたサイズ感はキープしながらも、新開発のプラットフォームの採用やドイツ・ニュルブルクリンクでの開発テストなどによって、スポーティセダンとしての性格を強めました。
それでも、数少ないセダン需要の多くは、機能面で優れるドイツ系プレミアムブランドやレクサスのライバル車種へと流れるなど、クラウンは苦しい立場にあります。
そんなクラウンの現状をシビアに表しているのが残価率です。残価率とは、新車価格における買取価格の割合を示したもので、いわゆる残価設定ローンの支払額算出の根拠となるものです。
残価率は、おもに中古市場での再販状況を見て、販売店(メーカー)によって決定され、一定のタイミングで更新されるのがふつうです。
残価率が高ければ高いほど、中古市場で人気の高いクルマということになりますが、中古車の需要と新車の需要には一定の相関が見られるため、残価率の高いクルマは新車市場でも人気の高いクルマということができます。
一般的に、3年後の残価率が50%を超えるクルマはリセールバリューが高い、人気のクルマであるとされます。
トヨタの場合、「ランドクルーザー」や「ヤリスクロス」、「ハリアー」、「アルファード」といった車種は残価率が高めに設定されており、近年の人気を反映していることがうかがえます。
一方、クラウンの3年後の残価率は46%(2022年1月末時点)となっています。
さらに、4年後は36%、5年後は29%に設定されており、トヨタ車のなかでも低いレベルだといえます。
セダン不況の結果といえばそれまでですが、実は2021年時点での残価率はトヨタ車のなかでもトップクラスであったとされており、あるタイミングで大きく残価率が下げられたという見方があります。
恐らくは2030年までS22で使ってるナロー版GA-Lプラットフォームを
GR86や新型Zのように使いまわしたモデルチェンジで凌ぐと予想
セダンというカテゴリーが不人気なのに、あたかもクラウンの完成度が低いかのように語る記事ばかりでウンザリ。たしかにベンチマークたる車種ではあるが。
セダンというカテゴリーが不人気なのに、あたかもクラウンの完成度が低い、不人気車という烙印を押す記事にウンザリ。