ついにトヨタ新型「ノア」「ヴォクシー」登場! 賛否デザイン&刷新全容を開発者が答える! 煌&GRは出る? ライバルへの意識は?
新型ノア、新型ヴォクシーはミニバンだからといって走りに妥協ナシ!
――パワートレインは2リッターNAと1.8リッター+モーターのハイブリッドの2タイプです。2リッターNAは新世代のダイナミックフォースエンジン、ハイブリッドは電動パワートレインが新世代に刷新されているのに、エンジンは先代の改良版なのはなぜでしょうか?
水澗:2リッターハイブリッドを期待するのも解りますが、1.8リッターハイブリッドの良さは燃費が圧倒的に良くできることとアフォーダブルな価格を実現できることです。
とはいえ、新世代のハイブリッドシステムに加えて電動化リッチな制御を活かすことで、日常域の性能はアップしています。
――ちなみに、2リッターハイブリッドは技術的には搭載は可能なのでしょうか?
水澗:同じGA-Cですので載りますよ。ただ、ミニバンはキャビンファーストで後席の重要度が高いクルマので、ノアヴォクの役目を考えると……ということです。
――車両重量はどうでしょうか? 先代はハイブリッドのエアロ付きにBBS製鍛造アルミホイールを履かせて軽量化していましたが。
水澗:先代のハイブリッドはプリウスαのユニットを水平展開していたため重くなってしまい、発表時にエアロ付きを設定できませんでした。
ただ、市場からのリクエストが多く、何とか追加するための裏ワザとしてあのホイールを使いました。
――つまり、新型は裏ワザを使わなくても問題ないというわけですね?
水澗:新型は第5世代となる新ハイブリッドシステム対応なのはもちろん、E-Fourを前提にした設計になっているので問題ありません。
――新型はプラットフォームがTNGA(GA-C)に刷新されています。「ミニバンは我慢のクルマ」といわれがちですが、走りへの影響は相当大きいように感じます。
水澗:実は先代はフロントのエンジン回りとサスペンション構成部品は1990年代に開発した物を改良しながら使っていたため限界があったのも事実です。
新型はプラットフォームだけでなくボディ骨格もすべて刷新しているので、格段にレベルアップしています。
――先代は決して悪くはないけどそれほど良くもない……という印象でしたが、TNGA世代の他モデルの仕上がりから予想すると、期待値が俄然高まります。
水澗:テストで一般道を少しだけ走りましたが、直進安定性やコーナリング時の回頭性は先代とは比べものになりません。
――そうなっていないと困ります(笑)。リアサスペンションはトーションビーム式ですが、カローラクロスと同じですか?
水澗:サスメンバーやサスペンション周りの部品はそうですが、ミニバンは高床なのでプラットフォームは同じGA-Cですが、ダッシュから後ろは専用設計になっています。
――最新のトヨタ車の乗るとステアフィールが格段に良くなっていますが、EPS制御は?
水澗:カローラ系と同じなので、最新となる第3世代制御を用いています。
※ ※ ※
このようにこれまでのノアヴォクから大幅に進化した新型ですが、気になるのは「GRスポーツ」が設定されるかということ。
最後に水澗氏は次のように回答してくれました。
「基本性能が底上げされているので、チューニングはやりやすいと思います。ちょっとだけドライバーズファーストなミニバン、GRカンパニーと相談してみます」
今後、前述の「煌」や「GRスポーツ」が追加されれば、新型ノアの標準&エアロ、新型ヴォクシーに加えてユーザーの選択肢は増えるため、人気ミニバンのユーザーファーストがさらに期待出来そうです。
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- トヨタ ノア
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- 新車販売価格:267.0~389.0万円
- ボディタイプ
- ミニバン
- 販売年月
- 2022年1月~生産中
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- トヨタ ヴォクシー
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- 新車販売価格:309~396.0万円
- ボディタイプ
- ミニバン
- 販売年月
- 2022年1月~生産中
Writer: 山本シンヤ
自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
全車3ナンバーになったらヴォクシーが独立してられる存続意義もうなくね?
気持ち悪いよいしょインタビューに引いてしまうわ。アルファードじゃ無くヴェルファイアに感じが似ている点で失敗デザインと思う。
どういうデザインなら成功になる?
ただヴェルファイアに似てなければ成功?