維持費が安い「軽自動車」と余裕の走りの「コンパクトカー」どっちが良い!? オーナー達の本音とは

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軽自動車とコンパクトカーのオーナーの本音に迫る

 軽自動車とコンパクトカーのオーナーに、実際に乗ってみたからこそわかったメリットとデメリットを聞いてみました。

 現在、軽自動車ではスーパーハイトワゴンが人気になっていますが、そのなかでもとくに背が高いダイハツ「ウェイク」のオーナーであるSさん(30代・男性)にメリット・デメリットを聞いてみました。

軽スーパーハイトワゴンのなかでもひときわ背が高いダイハツ「ウェイク」
軽スーパーハイトワゴンのなかでもひときわ背が高いダイハツ「ウェイク」

「クルマが必需品となっている地域に住んでおり、家族や近所の人も18歳になると自分専用のクルマを購入しています。

 通勤用として、また休日の買い物や遊び、ソロキャンプ用のクルマとして使うために、経済性も考慮して軽自動車のウェイクを購入しました」

――軽自動車に乗り換えたメリットはどんなところにありますか。

「当然ながら維持費の安さは大きな魅力でした。タイヤもなどの値段も安いので経済性は非常に高いと思います。

 ただしタイヤサイズが小さくて(155/65R14)あまり銘柄を選べないので、その部分では苦労しました」

――軽自動車の弱点である「定員4名」や「パワー不足」はどうでしょうか。

「定員は4名ですが、もともと自分専用というか趣味用(ソロキャンプ)として購入したので、そもそも1~2名しか乗らないのであまり問題は感じないです。子どもが多い家族などはちょっと考える必要がありそうです。

 スーパーハイトワゴンは広い車内空間が魅力ですが、やはりそのぶん重量も増え、パワー不足は感じます。

 しかも背の高さとトレッドのバランスが悪く重心の位置も高いので、高速道路の上り坂や海沿いの道などは苦手です。実際に風で横転したなんて話を聞くとちょっと心配になります」

 それでもSさんは、軽自動車の購入は交通手段としてはベストだと言い切ります。

「狭いと捉えるかタイト(ぴったりしている)と捉えるかは本人次第でしょうし、私は後者だと思っています。

 夏はエアコンも効きますし、何よりどんな道でも広く感じられるので、運転初心者でも精神的な余裕が生まれやすいのではないでしょうか。

 ただ、スーパーハイトワゴンは重くて横風にも弱いので、あまり初心者にはお勧めできないかもしれません」

 ではコンパクトカーに乗っているオーナーは、なぜ軽自動車を選ばなかったのでしょうか。軽自動車からスズキ「クロスビー」に乗り換えたMさん(40代・女性)に聞いてみました。

「もともとは、スズキの軽自動車『ハスラー』の購入を考えていたのですが、安全性や横幅の余裕などを考えてクロスビーにしました。いざというとき5人乗れるのもいいです」

 また高速道路を使用する機会も多いとのことで、やはり軽自動車の660ccエンジンでの高速巡航は辛いというイメージもあったそうです。

 その点、クロスビーには99馬力の1リッターターボエンジンが搭載され、1t程度という軽い車重もあって、かなりパワーがあるように感じられるとMさんはいいます。

「高速道路は走りやすいです。また、横風があっても軽自動車より安定している気がします。

 税金とかは高くなりましたが思ったほど燃費も悪くないし、加速も良いので走ることでのストレスもありません。これなら余分にお金を出しても納得できます」

 ただし、ターボエンジンゆえ定期的なメンテ(オイル交換)が必要だったり、今後は高速道路料金の差額が積み重なると、かなり経済的な負担増になる心配はあるそうです。

 もう1人、ダイハツ「ロッキー」を購入予定のAさん(40代・男性)にも話を聞いてみました。いま人気の小型SUVに乗ってみたくて検討中とのことです。

「新しくロッキーに搭載される『e-SMART HYBRID』を早く体験してみたいです。エンジンで発電、駆動はモーターというシリーズ式ハイブリッドでどれだけフィーリングが違うのか気になっています」

 唯一のネックが、車両価格と納期。最新のハイブリッドとはいえ、1.2リッターでコミコミ270万円(車両価格は234万7000円)と、もっと大きなSUVも狙える金額。また、半導体不足により納期は6か月以上先とのことで、このあたりが購入に踏み切れないポイントになっているそうです。

「ロッキーの兄弟車のトヨタ『ライズ』はもう少し納期が遅いみたいです。軽自動車も考えたのですが、やはり価格より車格を考慮すると、軽自動車1台ですべてを賄うのが難しいのでどうしようか迷っています」

 軽自動車の工業製品としての出来の良さは認めるものの、やはりある程度の年齢の人にとって車格を気にすることもあるようで、そういった意味ではコンパクトカーにメリットがあるといえるでしょう。

※ ※ ※

 最近の軽自動車は新車価格が高騰しており、車種によっては1リッターのコンパクトカーのほうが安いケースもあるようです。

 軽自動車とコンパクトカーは性能も価格差もなくなりつつあるなか、維持費の安さか、お金を出してでも乗りやすさを優先するか、軽自動車とコンパクトカーで究極の選択を迫られそうです。

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3件のコメント

  1. >軽自動車の660ccと比較すると、1リッターエンジンでも3割の排気量アップになるわけで
    文脈からいうと、5割の排気量アップだと思うのだけど
    1リッターカーエンジンと比べると軽自動車は3割の排気量ダウン だけど

    • まさにそれをコメントしようと思っていたら、先を越されていました(笑)

  2. 軽のターボは1000cc以上の動力であり、出力の違いは当てはまらない。

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