「グリルにしめ飾り」が新年の定番だった!? いまでは消滅した「クルマの年末年始」3選
昭和、平成、令和と移り変わるにつれ、さまざまな伝統が消えつつあります。クルマにまつわる風習も時代とともに変化していますが、かつて年末年始に定番だった事柄もいつの間にかなくなったものがあります。
かつてのクルマの「年末年始の風習」にはどんなことがあった?
月日が経つのは早いもので、「年末年始の風習」と思っていたことが、いつの間にか昔のことになっていたり、全国的なことが一部地域のことになってしまっていたりします。
良い例が、「凧あげ」ではないでしょうか。「凧あげは電線のないところで」「凧が電線に引っかかったら電力会社に連絡する」といっていたのも昔の話。
今や凧あげは一部地域のお祭りだけになってしまいました。
クルマにまつわる風習もいつの間にかなくなってしまったことがあります。クルマ関係の年末年始の風物詩にはどのようなものがあったのでしょうか。
●クルマを洗車してしめ飾り
新年を祝うために、大掃除の後に門松としめ飾りを飾っていました。クルマも家の大掃除のついでに洗ったものです。
そして洗車の後、ラジエーターグリルには「しめ飾り」を装着します。クルマ用のしめ飾りは玄関用しめ飾りと一緒に、街かどに出来た臨時の店舗で購入しました。
そして年始になると、今度は初詣で交通安全のお守りやお札、そしてクルマの後部に貼る「交通安全ステッカー」を購入。
お守りはフロントガラスに吸盤で張り付けたり、ウインカースイッチなどにぶら下げたりしたものです。
交通安全ステッカーはテールランプ近くに貼るのですが、隙間なくずらっと貼り、かえって危険なクルマもありました。
しかし、いずれも過去の風景になりつつあります。
しめ飾りは、平成の初め頃から欧州車風スタイルのクルマが増えて似合わなくなってきたことや、構造上装着が困難なクルマが登場したことなどから、徐々に減少してしまいました。
そして現在のクルマのフロントグリルエンブレム裏には、衝突被害軽減ブレーキ装置用のミリ波レーダーが装着されており、しめ飾りの装着はお勧めできません。
また、EVはフロントグリルがなかったり、充電口が装着されている場合があるために、しめ飾りを装着することはできなくなっています。
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