100巻を発売した名探偵コナン!”車好き”で知られる作者青山剛昌氏が描く印象的な名車3選
2021年10月に記念すべきコミックス100巻が発売された「名探偵コナン」。作者の青山剛昌氏は、大の“クルマ好き”であることでも知られています。今回はそんな同作の人気キャラクターが乗る印象的な愛車をピックアップして紹介します。
名探偵コナンに登場する、数々の名車とは
週刊少年サンデーで連載されている名作「名探偵コナン」。2021年10月には、ついにコミックス100巻が発売され、再び注目を集めました。
名探偵コナンといえば、作者である青山剛昌氏が”クルマ好き”ということもあり、劇中に数々の名車が登場します。
今回は同作に登場した印象的なクルマをピックアップ。どういった名車が登場しているのでしょうか。
●フォルクスワーゲン「タイプ1」
フォルクスワーゲン「タイプ1」は、「ビートル」の愛称で知られるドイツ車で、劇中ではコナンの秘密を知る発明家「阿笠博士」の愛車として、黄色のボディカラーのモデルが度々登場します。
阿笠博士が引率役として主人公コナンやその同級生らをビートルに乗せて、キャンプやピクニックに頻繁に出かけるシーンは印象的です。
ナンバープレートの「新宿500 ひ・164」が特徴的で、ファンの間では「ひろし」の語呂合わせだと推測される声が多くあがっています。
そんなビートルは、1938年に初代が誕生しますが、40年後の1978年にはドイツ本国で生産中止。
その後、1998年に「ニュービートル」として復活をはたし、2011年には「ザ・ビートル」の名で3代目が登場しています。
丸みを帯びた可愛らしいフォルムで人気を集めましたが、日本では2019年に販売を終了しています。
約80年の歴史に幕を下ろしたビートルは、最後の1台が生産されたメキシコ中部プエブラの工場で、メディアを集めて記念セレモニーが開かれるほどとなりました。
幕を下ろした様子はフォルクスワーゲンの公式SNSにアップされ、そこには従業員らが「Gracias Beetle(ありがとうビートル)」と書かれたTシャツをおそろいで着用した写真が掲載されており、多くの人に愛されたクルマであることが分かります。
ビートルは、鳥取県北栄町由良宿にある青山剛昌氏の資料館「青山剛昌ふるさと館」に2007年の開館当初から展示されています。
このほか、資料館には同作に登場する人気キャラクター沖矢昴の愛車であるスバル「360」など青山氏の数々の愛車が展示されています。
●マツダ「RX-7」
名探偵コナンのなかでも高い人気を誇るキャラクターである、降谷零/安室透(あむろ・とおる)。
彼は、喫茶ポアロで働きながら「探偵見習い」として毛利小五郎(もうり・こごろう)の弟子を務める安室透、警察の秘密組織・通称「ゼロ」と呼ばれるセクションに所属する降谷零、“黒ずくめの組織”に潜入する“バーボン”など、3つの顔を持ち合わせています。
劇中では謎の人物として度々登場し、爽やかで知的な雰囲気を放つ美男子ゆえに、多くのファンから人気を集めています。
そんな彼の愛車であるマツダ「RX-7」は、1991年に発売された3代目モデル。
しかし、国内市場におけるスポーツカーブームの衰退や、CO2排出の抑制が求められ、2003年に生産が終了しました。
そんななか、2020年には小学館とプレミアムバンダイ(BANDAI SPIRITS)が名探偵コナンの警察学校編に登場したRX-7をモデルに、降谷零/安室透(CV:古谷徹)らの音声を入れた長さ14cmを超えるディスプレイモデルが登場。
ボディには本編でついた傷まで再現され、ハイクオリティなギミックまで搭載された満足度の高い仕様になっています。
●ポルシェ「356A」
名探偵コナンの鍵を握る犯罪組織“黒ずくめの組織”の中心人物であるジン。
ジンはポルシェ「356A」に乗って度々登場し、劇中ではこのクルマが現れるたびに緊張感が走るほどです。
ジンは356Aを「アマガエル」と呼んでおり、ボディが丸みを帯びており可愛らしいフォルムからそう呼ばれているそうです。
そんな356Aは、「356」の後継として1956年に発売されたスポーツカーで、「356 A 1300」、「356 A 1300スーパー」、「356 1600」、「356 A 1600スーパー」、「356 A 1500 GSカレラ」の5種類の4気筒エンジンモデルがラインナップ。
これら全てにおいて、スピードスター、カブリオレ、コンバーチブルDなど“オープントップモデル”が導入されていた知る人ぞ知る名車です。
黒ずくめの組織の幹部であるジンが愛用することで、不気味な印象を持つ「356A」ですが、今後どんなシーンで登場するか注目です。
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今回紹介した3車以外にも、名探偵コナンの劇中では、さまざまな名車が登場します。
100巻が発売され、今後もさらに注目が期待されますが、この機会にクルマに注目して同作を見返してみるのも良いかもしれません。
何を言っているのだろう?自身の作品で、1番登場回数の多い警察車両はそんなに緻密でない。