日産のグローバル本社ギャラリー（神奈川県横浜市）にて、2021年12月2日から欧州などで販売されている新型SUV「キャシュカイ（欧州仕様）」を日本初公開しています。
　
　かつて日本でも販売されていた日産のSUVとはどのようなモデルなのでしょうか。

　キャシュカイは、かつて日本では「デュアリス」という名前で販売されていました。

　日本ではモデルチェンジすることなく1代で販売終了となるものの、海外ではモデルチェンジがおこなわれ、2021年2月18日に欧州で3代目となる新型キャシュカイが発表されました。

　ボディサイズ（先代比）は、全長4425mm（＋35mm）×全幅1838mm（+32mm）×全高1635mm（+10mm）、ホイールベース2666mm（+20mm）となり、同社「エクストレイル（3代目）」よりも一回り小さなSUVです。

　エクステリアデザイン、日産の特徴的なVモーショングリルやリアに流れるようにデザインされたフローティングルーフを採用。さらにスリムなLEDヘッドライトがスタイリッシュな印象を与えています。

　インテリアデザインは　快適で使いやすいだけではなく新しいシート素材や照明によって高い質感を付与し、乗る人すべてにプレミアムな体験を室内で提供。

　機能面では、10.8インチカラーヘッドアップディスプレイや12.3インチTFTメーター、10スピーカーのBOSE製プレミアムオーディオシステムなどを搭載しています。

　また、3Dキルトプレミアムレザーでアクセントをつけたシートには、前席乗員用のメモリー機能やマッサージ機能が装備されました。

　パワートレインは、新開発の12Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせた1.3リッターの直噴ターボエンジンを搭載。2WD仕様に6速MTとCVT、4WD仕様はCVTのみを設定しています。

　また新型キャシュカイには、2022年に「e-POWER」搭載車が追加される投入予定です。

　このe-POWERは、日産が世界で初めて開発した可変圧縮比エンジン「VCターボ」を1.5リッターエンジンに組み合わせて発電専用エンジンとして搭載することで、高出力が求められる欧州市場のニーズに対応するとしています。

　さらに、新開発のインテリジェント四輪駆動システムは、必要に応じてエンジントルクをリアアクスルに素早く伝達できるダイレクトドライブシステムを採用。

　グリップが失われたときのシステムの応答時間は従来の5分の1に短縮されました。

　今回、日産のグローバル本社ギャラリーにて、お披露目された新型キャシュカイは欧州仕様のガソリン車です。

　同ギャラリーには、日本で販売されている日産車も展示されていますが、それらとは雰囲気がどこか異なり、個性的なヘッドライトがその存在感を示していました。

　また、新型キャシュカイ展示の並びには新型「エクストレイル（中国仕様）」や新型「シルフィ e-POWER（中国仕様）」も展示され、新型エクストレイルも日本初公開となります。

　今回、新型キャシュカイを始め、なぜ日本で販売していない車種が展示されているのでしょうか。

　日産の担当者は「高品質なクルマづくりの訴求の例として展示しました」と話しています。

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　昨今では、日本のみならず世界中でSUVブームが続いています。日本でもトヨタやマツダはSUVラインナップを拡充させていますが、日本もかつては豊富なSUVラインナップを誇っていました。

　しかし、2021年12月現在では「キックス（2020年6月登場）」、「3代目エクストレイル（2013年登場）」の2車種のみです。

　また、前述の新型エクストレイルは、米国では「ローグ」、中国では「エクストレイル」として新型モデルを発表・発売しており、日本に関しては正式アナウンスはないものの、2022年春頃に登場と噂されています。

　今回の展示は、あくまで参考展示となるようですが、日本で4代目となる新型エクストレイルの早期導入、そしてかつてのデュアリスこと新型キャシュカイの日本導入を熱望する声が高まりそうです。