価格差2000万円!? トヨタ「センチュリー」1台で20台以上も車が買える! 日本イチ高い&安いクルマは何が違うのか
センチュリーにできることは多いけれど…
では、機能面において差が現れる部分、つまりセンチュリーにできてミライースにできないことはどこにあるのでしょうか。
両車のカタログを見ると、センチュリーには現在ほかのクルマに装備されている機能のほとんどが備わっていることがわかります。
メーカーオプションとして装着可能なのは、本革シートやスペアタイヤ、後部座席の電動カーテンなどごくわずかで、安全装備や快適装備、ナビ&オーディオシステムなどあらゆるものが標準装備となっています。
一方のミライースでは、今回例に挙げたもっとも安価な「B」グレードの場合、多くの装備が標準で装備されていないか、あるいは簡素なものとなっています。
例えば、センチュリーでは「アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)」や「プリクラッシュ・セーフティ・システム」が含まれる「トヨタ・セーフティ・センス」が標準装備となっていますが、ミライース(「B」)の場合は、標準装備となっていません。
また、ミライースはオーディオレスとなっており、ナビやオーディオが必要な場合は後付することになります。
つまり、センチュリーではACCを使ったり、車内でエンターテイメントを楽しんだりできますが、もっとも安価なミライースではそれができません。
このような例を挙げていけばキリがありません。
また、外装や内装の素材も、比べればセンチュリーのほうが上質なものを使用していることは間違いありません。
ただ、ここで改めて述べたいのは、それでもクルマとしての本質的な機能はセンチュリーもミライースも変わらないということです。
数十年前ならいざ知らず、現代では高いクルマも安いクルマも故障の可能性は大きく変わらないといわれています。
さらにいえば、高いクルマほど早く目的地に到着するというものでもありません。
そのため、高級車の価値の多くは、移動の快適性や所有による満足度の高さなど、ハードウェアそのもの以外の部分に依存しているともいえます。
ここで強調したいのは、センチュリーに価格相応の価値がないということではなく、むしろ100万円以下という価格ながらクルマの基本機能を担保しているミライースのもの凄さです。
この背景には、両車の市場規模の違いがあります。
センチュリーの月間販売台数は50台とされており、目標通りの販売が達成された際の売上高は単純計算で10億円ほどとなります。
一方のミライースは9000台を月間販売目標に設定しており、1台100万円として計算した場合、月間の売上高は90億円にも上ります。
つまり、単価設定はセンチュリーのほうが20倍以上であるものの、市場規模としてはミライースのほうがおよそ9倍の大きさを持っていることになります。
両車を1台ずつ見比べたとき、センチュリーのほうがいわゆる「いいクルマ」であることは間違いありません。
実際には利益率などを考慮する必要はありますが、それでも自動車メーカーの業績への貢献度合いでいえば、むしろミライースの重要度が高いと考えることもできるのです。
※ ※ ※
海外のマニアには、日本的感覚の高級車であるセンチュリーにあこがれる人もいるようです。
一方で、日本独自の規格である軽自動車も、その機能性やコストパフォーマンスの良さを評価する声は少なくありません。
クルマとしてのポジションや性格、そして価格は大きく異なる両車ですが、どちらも日本を代表するクルマという点では変わらないといえそうです。
カネに糸目なく青天井で贅沢ができるセンチュリー。車両価格はV12を積んだ先代モデルから倍近い値上がりをしたが皇室はじめ政治家や財界トップなど上流階級は当たり前のように愛用している。一方、軽自動車という寸法も性能も厳しい制約を課せられ、かつ価格を簡単には引上げられないミライース。どちらが高い開発力や技術力を要するだろうか?
所詮
プライスタグとカタログスペックからの装備比較うんぬんで
金銭的価値でしか物事を計れないうすっぺらい輩の語りだね、
欲する顧客への価値感に則した作り込みを理解出来ねば
高級車だろうと格安車だろうとその価値、その真贋を見分けられず、
両車それぞれの持ち味を評価出来てはいない。