二重取り? 不合理? マイカー税金に98%が負担感 根拠や税率に不満
マイカーにかかる税金について、多くの人が負担感を持ち、課税の根拠や税率に不満があるという調査結果が明らかになりました。
自動車重量税は最大で欧米の34倍
日本自動車連盟(JAF)は2015年10月9日(金)、「自動車税制に関するアンケート調査」の結果を発表しました。
調査は、18歳以上で自家用の乗用車を持つ人を対象に、7月21日から8月31日までJAFウェブサイト上で実施。2万4888人から有効な回答を得ています。
自動車には、「取得(購入)」「保有」「使用(走行)」それぞれの段階で各種の税が課せられています。また、自動車重量税やガソリン税は、国の財政が厳しいという理由から「当分の間の税率」として、本来の税率に上乗せされた税率となっています。
日本では、自動車の取得段階で消費税に加えて自動車取得税が課せられます。そしてさらに保有段階では、自動車税(軽自動車は軽自動車税)と自動車重量税が課税されており、その負担は欧米諸国に比べ約1.7倍から34倍になっています。また、欧米では自家用乗用車に、自動車重量税と同種の税金を課している国はありません。
今回のアンケートは、これらの税負担についてマイカー保有者の意見を聞いたもので、「非常に負担に感じる」が60%、「負担に感じる」が31%という結果に。これに「やや負担に感じる」7%を加えると、全体で98%の人が現在の自動車税制について負担を感じていることが分かりました。