なぜトヨタ「ノア/ヴォクシー」は人気? ライバル抑えて好調維持! 7年経っても魅力衰えない理由とは

トヨタ「ノア/ヴォクシー」は、ミドルサイズのミニバンのなかで高い人気を誇っています。まもなくフルモデルチェンジが噂されるモデル末期となっているなかでも、ライバルをしのぐほどの販売台数を記録する理由はどこにあるのでしょうか。

ノアとヴォクシー、登場から7年経っても好調な理由

 ミドルサイズミニバンのなかで、高い人気を誇るのがトヨタ「ノア/ヴォクシー」です。
 
 現行モデルは、2014年の登場から7年以上経ち、モデル末期となっていることからフルモデルチェンジの噂も出ています。
 
 しかし、現在でもライバルをしのぐほどの販売台数を記録する理由はどこにあるのでしょうか。

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元々はノア/ヴォクシー/エスクァイアの3兄弟だが、2021年12月でエスクァイアは生産終了となる(画像は1番人気のヴォクシー)
元々はノア/ヴォクシー/エスクァイアの3兄弟だが、2021年12月でエスクァイアは生産終了となる(画像は1番人気のヴォクシー)

 日本は世界でも例を見ないほどのミニバン市場といわれていますが、そのなかでもミドルサイズミニバンは各メーカーが力を入れているカテゴリーのひとつです。

 日産「セレナ」やホンダ「ステップワゴン」などのラインナップが存在するカテゴリーで、長く存在感を放ち続けてきたのがトヨタ「ノア」と「ヴォクシー」です。

 そんなノアとヴォクシーの最近の販売台数を見ると、2021年上半期(1月から6月)ではヴォクシーが4万1101台で登録車ランキングで8位、ノアが2万5229台で16位にランクイン。

 ちなみに、ライバルのセレナは3万2283台で11位、ステップワゴンは2万1262台で17位となっています。

 ノアとヴォクシーは、外観などで差別化が図られていますが、基本的な構造は共通しています。

 しかし、元々はトヨタの販売チャネル毎の専売車として設定されたという経緯があり、ターゲットやコンセプトが明確に異なります(2020年5月以降からトヨタの全店舗で併売)。

 現行モデルは、2014年の登場から7年以上経過していますが、その間にマイナーチェンジや年次改良などはおこなわれています。

 一般的に6年前後でフルモデルチェンジされることを考えると、ノア/ヴォクシーはすでにモデル末期にあると考えても良さそうです。

 一方で成熟しているともいえ、あえてモデル末期の車種を好むユーザーも一定数いますが、多くの場合、発売からある程度の年数が経過した車種は販売台数が減少するものです。

 では、なぜノア/ヴォクシーはこれほどまでにミドルサイズミニバン市場をリードし続けているのでしょうか。

 ノアとヴォクシーが人気の理由について、トヨタの販売店関係者は次のように話します。

「ノアとヴォクシーは、メカニズム的には『同じクルマ』といって差し支えない兄弟車ですが、落ち着いた雰囲気でどちらかといえば女性向けのノアと、アグレッシブなデザインで男性に人気のあるヴォクシーといったように、コンセプトやターゲットはまったく逆となっています。

 そもそもミニバンを選ぶ人は、家族が多いなどの理由から、ミニバン以外の選択肢はないという人がほとんどです。

 しかし、ミドルサイズミニバンというカテゴリーは、ノアとヴォクシー、そしてセレナとステップワゴンでほとんどを占めているため、以外と選択肢は多くありません。

 そんななか、トヨタでは落ち着いた雰囲気のノアと、アグレッシブなヴォクシーをラインナップしていることで、どちらのスタイルを好むお客さまにもマッチしやすいことが強みだと考えています」

※ ※ ※

 セレナやステップワゴンも、純正エアロパーツなどでカスタマイズすることで、よりアグレッシブなスタイルに演出することは可能です。

 しかし、ユーザーからしてみれば、すでにあるスタイルのなかから選択するほうが楽ということもあるのかもしれません。

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