SUV風の日産「ノート」誕生! ベース車とどこが違う? クロスオーバー派生車の良し悪しとは
日産「ノート」の新たなバージョンとして「ノートAUTECHクロスオーバー」が登場しました。地上高を挙げたSUV風のモデルですが、ユーザーの評価はどうなのでしょうか。
SUVテイストの専用装備がイカす!
日産「ノート」のカスタムカー「ノートAUTECH」に、新たなバージョンとして「ノートAUTECHクロスオーバー」が登場しました。
「AUTECH(オーテック)」は、日産の関連会社であるオーテックジャパンが手掛けるカスタムカーブランドで、同社伝統のクラフトマンシップを継承しつつ、スポーティでありながら高級感漂うスタイリングを特徴とする、プレミアムスポーティなブランドです。
AUTECHブランド車として、ノート以外にも「セレナ」や「エルグランド」「リーフ」「キックス」などが存在しますが、今回発売されたノートAUTECHクロスオーバーは、同ブランド初のコンパクトクロスオーバーモデルとなります。
このノートAUTECHクロスオーバーについて、ユーザーはどのような感想を抱いたのかアンケートを実施しました。
「ノートAUTECHクロスオーバーのデザインについてどう思いますか?」という質問では、「とても良い」が21.1%、「まあまあ良い」が36.8%、「それほど良いと思わない」が26.3%、「まったく良いと思わない」が15.8%となり、半分以上の回答者が好印象を抱いたことがわかります。
回答者の意見として、「望んでいたデザイン」「ベース車の良さを壊さずうまくまとまっている」「先代ノートに設定されていた『C-Gear』後継車が出て、買い換えの需要はありそう」など評価するコメントがありました。
その反面で、「ノートAUTECHと大差ないデザインでがっかり」「もう少し変化があっても良かったのでは」と、ベース車との違いがわかりづらいという声や、「クロスオーバーというわりにSUV感が足りない」といった指摘もあります。
ノートAUTECHクロスオーバーは、ブランド車共通の表現であるドットパターンフロントグリルやAUTECH専用のブルーに輝くシグネチャーLED、メタル調フィニッシュのドアミラーなどを採用した点はノートAUTECHと同様。
一方、専用デザインのサイドシルプロテクターやホイールアーチガーニッシュ、ルーフモール、専用デザインのアルミホイールを装備し、躍動感のあるクロスオーバースタイルを実現しています。
「新型ノートAUTECHクロスオーバーのどのような点に興味がありますか?」(複数回答)という質問において、もっとも多くの人が興味があると回答したのは「最低地上高を25mmアップ」(57.9%)。次いで、「SUVテイストを感じさせる躍動感のある専用の外装パーツ」(42.1%)、「プレミアムスポーティとクロスオーバーが融合したスタイル」および「2WD/4WDの設定」(各36.8%)となり、クロスオーバーなスタイルとともに、走破性に期待する人が多いことがうかがえます。
ノートAUTECHクロスオーバーは、専用のサスペンションやタイヤの大径化により地上高を25mm拡長。不整地や雪道などでの対応力を向上させるなど、SUVとしての走破性とスタイルを両立しました。
なお、最低地上高が上がったことにより、上から見下ろすような視界の良さも確保していますが、ルーフレールを装着したにも関わらず全高は1545mmに収まることから立体駐車場も利用可能です。
ノートに限らず、近年、トヨタ「ヤリスクロス」やホンダ「フィットクロスター」など、SUVの派生モデルが次々と登場していますが、これについてはさまざまな意見がありました。
●賛成派
・専用に開発することなく無駄を抑えられて良い傾向だと思う
・フィットとフィットクロスターみたいに、あまり違いがないものより、ヤリスとヤリスクロスくらいデザインが違うと選択肢の幅が広がって良い
・SUVブームなので市場が盛り上がっていて良い
●反対派
・クロスオーバー系は好きなジャンルだが、いまや増えすぎて食傷気味
・SUVが好きなので派生車が出るのは嬉しいが、ノーマルと大差ないデザインではなく、しっかりSUVと感じられる改良を加えてほしい
・見た目だけで満足の人も多いと思うが、個人的にはある程度の最低地上高があり、4WDの設定が無ければSUVとしては検討材料にならない
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現行ノートは2020年12月にフルモデルチェンジした3代目ですが、登場以来さまざまな派生モデルをラインナップしています。
標準ノートをベースとしたプレミアムスポーティなノートAUTECHと、今回登場したSUVテイストが漂うノートAUTECHクロスオーバーに加え、ノートを3ナンバー化したプレミアムモデルの「ノート オーラ」とスポーティな走行性能が特徴の「ノート オーラ NISMO」といった個性的なモデルがあります。
多様化するユーザーニーズにさまざまなバリエーションで対応することが可能となったノートですが、次はどのような仕様が登場するのか楽しみです。
デザインは最悪だよね。