ホンダ新型SUVを2台同時に世界初公開! 新ロゴ採用のEVシリーズ「e:N」を発表! 22年春中国で発売
新型SUV「e:NS1」と「e:NP1」はどんなクルマなのか?
前述のとおりホンダは、この2車種を2022年春に発売し、今後5年間で10車種にまで拡大するとしています。
同じ発表イベントでは3種類のコンセプトモデル「e:N SUV Concept」「e:N GT Concept」「e:N COUPE Concept」を発表し、5年以内の発売を目指すことも明かされました。
今回、ホンダが中国市場でのEV戦略をより明確にしたことにより、過熱するEV市場にて、より一層のアピールをおこなうことが可能となるでしょう。
もちろん、初代ヴェゼルをベースにしたEVは先述の通り、これまでに販売されてきました。
ですが、それらのモデルが登場したのはヴェゼルが発売された2013年から6年が経過した2019年であり、少々古臭さが否めませんでした。

それが今回、2021年に発売され、未だ中国市場には上陸していない2代目ヴェゼルをベースとすることで、より先進的で新しい価値観を具現化するコンセプトを体現することが可能となりました。
また、2代目ヴェゼル自体も、このEVモデルが登場することを見越してそもそもの開発がおこなわれたと考えられます。
実際に、日本での2代目ヴェゼル導入時に担当者は「ヴェゼルはホンダにおける電動車社会の入り口的なポジション」という主旨の発言があり、今回のe:Nを見越したものかもしれません。
初代ヴェゼルをある意味「無理矢理」EV化したモデルよりも遥かにEVらしい、優れた性能を備えていると期待できます。
「e:NS1」と「e:NP1」の価格は未だ明らかとなっていませんが、実質的な初代モデルの3車種は14万9800元(邦貨換算:約258万8400円)から17万9800元(約310万6000円)の間で販売されていたことを考えると、そのあたり、もしくは少し高い価格帯で販売されることになると考えられます。
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2021年9月に販売が始まったマツダの中国専売モデル「CX-30 EV」も車格や価格帯が近く、無視できる存在ではありません。
ホンダが中国にて、今後どのようにEV市場を盛り上げていくかに注目です。
Writer: 中国車研究家 加藤ヒロト
下関生まれ、横浜在住。2017年に初めて訪中した際に中国車の面白さに感動、情報を集めるうちに自ら発信するようになる。現在は慶應義塾大学環境情報学部にて学ぶかたわら、雑誌やウェブへの寄稿のみならず、同人誌「中国自動車ガイドブック」も年2回ほど頒布する。愛車は98年式トヨタ カレン、86年式トヨタ カリーナED、そして並行輸入の13年式MG6 GT。






























