トヨタミニバン、納車後に生産終了の衝撃! 高級志向「エスクァイア」を購入した人の本音とは
2021年9月18日にトヨタ「エスクァイア」が同年12月に生産終了することが公式ホームページで発表されました。どのような経緯で生産終了となったのでしょうか。また、生産終了発表目前にエスクァイアが納車された人の本音とはどのようなものなのでしょうか。
エスクァイアが生産終了!ユーザーはどう思った?
トヨタは、2021年9月18日に「エスクァイア」を同年12月に生産終了することを公式ホームページで発表しました。
同社のミドルサイズミニバン「ノア/ヴォクシー」の姉妹車となるエスクァイアですが、生産終了に関してユーザーからはどういった声があったのでしょうか。
2001年に登場したノア/ヴォクシーは、パワートレインなどの基本性能は変わらず、ファミリー志向のノア、クールなデザインが特徴のヴォクシーと、エスクテリアやインテリアなどのデザイン面で差別化を図っており、ノアはカローラ店、ヴォクシーはネッツ店にて販売が開始されました。
2014年にノアとヴォクシーが3代目モデルにフルモデルチェンジした際、エスクァイアが高級路線のモデルとして新たに登場し、トヨタ店、トヨペット店にて販売が開始されました。
翌2015年の販売台数ランキングでは、エスクアィアは5万9034台と12位を獲得。同年のランキングでは、ノアは5万3965台の16位、ヴォクシーは9万2546台の6位を獲得し、それぞれ3車種はランキング上位を獲得していました。
しかし、近年のエスクァイアは2020年5月からの全店舗で全車種取り扱いや、同社の高級志向ミニバン「アルファード/ヴェルファイア」の売れ行きなどにより、販売台数は低迷しています。
今回、エスクァイアが生産終了に至る理由につて、トヨタ広報部は「生産終了の案内は、9月18日0時からホームページに掲載しています。生産終了の理由は、お客さまのニーズや、すべてのチャネルでの併売化などを総合的に勘案し、シリーズラインナップの見直しを図りました」と説明しています。
一方、SNSでは「3車種見ても同じにしか見えない」「ノアとヴォクシーの影に隠れてて生産終了になるのは仕方ないね」といった生産終了に肯定する声が見られています。
また、「アルファードは駐車場の事情で大きいと感じていたからエスクァイアはちょうど良いと思ってた」、「サイズ感も大きすぎずちょうど良い高級感もあってとても好きだった」など、すでにエスクァイアを愛用しているユーザーなどからは悲しみの声が見られています。
そうしたなかで、「しがなさ、(@pYcR92JqrKkJBIp)」はSNSに「エスクァイア生産終了。納車されて9時間後に知った…現行車に乗れるのもあと2ヶ月か」という投稿をしています。
今回、エスクァイアを購入した経緯や生産終了を受けての気持ちについて、しがなさ、(@pYcR92JqrKkJBIp)さんは以下のように話します。
「エスクァイアを購入した経緯は、前に乗っていたクルマ(トヨタのアイシス)が子供の成長で手狭になってきたため、同じく小型枠で考えていました。
そのなかで、これから10年乗るとして10年後も後悔しない落ち着いたデザインと少し贅沢な内装のエスクァイアを選択しました。
今回の生産終了をうけて、複雑な気持ちではありますが、一世代限りなので型落ちという概念がないのは良いかなと前向きに捉えます(アイシスもそうでした)。
むしろ良くも悪くも後世に足跡を残した試金石のようなクルマで誇らしいです」
※ ※ ※
今後の車種の減少について、トヨタ販売店営業スタッフは、「徐々に車種の一本化が進められていく可能性は考えられますが、グレードの改良によって廃止された顔つきのモデルの登場も見られるかもしれません」と話しています。
2020年9月には「ルーミー/タンク」をルーミーに統合する形でタンクを廃止していますが、ルーミーのグレードのなかにはタンクを思わせる顔つきのモデルも設けられています。
今回、エスクァイアは生産終了となりましたが、今後ノア/ヴォクシーのグレード改良などで、エスクァイアの面影を感じられるモデルの登場も検討されるかもしれません。
一方で、徐々に車種の一本化が進められている現状から、ノア/ヴォクシーや、アルファード/ヴェルファイアなど、姉妹車の一本化が見直されていく可能性もあり、今後のトヨタの動向からも目が離せません。
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