驚異の完食率10.9 %!? 日本一激辛な道の駅「ひらた」が凄い! なぜ激辛グルメが名物になった?
名物激辛はハバネロソフトだけじゃない!
ハバネロソフトと共に名物になっているのが、ハバネロと国産豚肉、国産野菜が入った大辛のハバネロカレー。
ひらたでは、“ハバネロ戦隊カラインジャー”というキャラクターがロゴになったレトルトカレーが販売されており、「カラインジャーノーマル」(540円)、「カラインジャー激辛RED」(540円)、「カラインジャー生地獄」(540円)の3種類があります。
「カラインジャーカレー」は2014年、“辛いけど旨い”をコンセプトに誕生しました。
ここから、より味と辛さを追求し、“激辛だけどギリギリ旨い”をうたった「激辛RED」が開発され、2017年には、“食べる時は自己責任で”と、激辛REDの30倍辛い「生地獄カレー」が完成しました。
駅内食堂でも、激辛レッドカレー(750円)、生地獄カレー(750円)は食べることができます。
こちらもハバネロソフト同様、念書を書く必要があります。食べた人の感想は、「痛い!まさに生き地獄!」「正直、味なんかしない」「これは常人には無理っ!」といったものがありました。
生地獄カレーの完食率は、ハバネロソフトより少し高い27.5%(2021年6月現在)。
この極まった辛さは口コミで広まり、今では年間2000食以上売りあげる看板商品になっています。
なぜ、ひらたはここまで“激辛”にこだわっているのでしょうか。
きっかけは2011年に起きた東日本大震災でした。平田村は、事故が起きた東京電力福島第1原子力発電所から約45km離れた距離。
避難指示は出なかったものの、風評が立ち、アスパラガスなど野菜の売り上げが低下しました。
そんななか、村の農家が目をつけたのが、ハバネロでした。ハバネロは見た目が可愛く、これなら風評に勝てるかもしれない、またほかに作っている競争相手もいないと、一人のお婆ちゃんが作り始め、そこに偶然同じようなことを考えていたもう二人のお婆ちゃんも参加。合計60本から70本ほどのハバネロを植えたのが始まりでした。
当時風評に苦しむ農家支援のため、道の駅・ひらたでは売れ残った野菜を買い上げ、食堂で使ったり、ファストフードの原材料にしたり、新たな加工品にしたりしていました。
辛すぎてほとんど売れなかったハバネロだけ買わないというわけにもいかず、ひらたで買い上げ、作りかえていったわけです。
村を救った激辛商品はほかにもあります。激辛ハバネロドレッシング(540円)、ハバネロ味噌(540円)、とことん辛くて生姜ねぇ(680円)、辛くて旨いジャン(700円)、生地獄ジャン(800円)、辛旨味調味料の素(540円)、タバスコ風辛味調味料・ハバスコ(540円)、ハバネロ一味(780円)。
激辛以外にも魅力的な商品がズラリ。ひらたの薬湯(150円)、ハーブティー・ぐっすり応援茶(617円)、薬膳カレー・わかがえルゥ(598円)といったものもあります。
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これらの努力の結果、徐々に評判は広まり、今では全国から挑戦者が集まるほどになったのです。
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