ハンドルに秘密あり! マツダ新型「MX-30自操車」はどうスゴい? 「R360クーペ」から59年目の進化とは

オンライン開催となった「人とくるまのテクノロジー展2021」にてマツダは、「MX-30 Self-empowerment Driving Vehicle」と名付けた「自操車」を参考出品しています。いったいどんな特徴があるのでしょうか。

マツダの自操車? 切り替え可能な福祉車両とは

 オンライン開催となった「人とくるまのテクノロジー展2021」にてマツダは、「MX-30 Self-empowerment Driving Vehicle」(以下、MX-30自操車)と名付けた「自操車」を参考出品しています。いったいどんなクルマなのでしょうか。

マツダ新型「MX-30」(写真はMX-30自操車とは異なります)
マツダ新型「MX-30」(写真はMX-30自操車とは異なります)

 自操車とは手動運転装置付きの福祉車両のことですが、MX-30自操車は、一般の運転操作と手動操作を自由に変えられる切り替え式を採用。

 手動操作では、ステアリング内側につけられたアクセルリングがアクセルになり、シフトレバー右わきに生えたレバーがブレーキになります。

 友達や家族と運転を代わりながら、同じクルマで一緒にドライブすることが可能です。

 またMX-30のフリースタイルドアを生かして、自らの手で車いすを後席に積載することもできると、マツダは説明しています。

 マツダはこのMX-30自操車の開発の思いについて、次のようにコメントしています。

 「自分の思いを実現するために動く、自分で運転して自分で行きたいところへ行ける、自分の力で人生を歩んでいく、そんな一人の人として自分らしく生きる『あなた』を尊重・大切にし、共に歩みたいと考えています。

 心と体を元気にし、人生の輝きを手にしていただける姿に貢献したいと思っています」

※ ※ ※
 マツダの自操車開発の歴史は59年前にさかのぼります。

 当時3代目社長を務めた松田恒次氏は足が不自由であったこともあり、クルマで自由に移動できる幸せを、すべての人に提供したいと考え、手動運転装置を開発したという記録が残っています。

 マツダは自社開発した手動運転装置を「R360クーペ」に搭載、市販していました。

 MX-30自操車は、松田恒次社長の思いを継承し、約60年の時を経て最新の技術で蘇らせたものです。

 現状では参考出品車ですが、今後の市販に向けて期待がかかります。

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Writer: くるまのニュース編集部

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