トヨタ2030年の電動車販売目標を掲げる! 電動車800万(BEV+FCEV200万台)の実現に向けて全力で取り組む姿勢とは

トヨタがPHVをPHEVに変更? なぜ言い方を変えたのか?

 今回のプレゼンで筆者が気になったのはプラグインハイブリッドのことを「PHEV(従来はPHV)」、燃料電池車の事を「FCEV(従来はFCV)」と呼ぶようになったことです。

 筆者は会見の質疑応答でそれを聞きたかったのですが残念ながら指名されなかったため、推測になってしまいますが、「すべて電動車ファミリー」だということを「誰でも」、「解りやすく」、「明確」にするための変更だと思っています。恐らく、この辺りの標記は今後統一化されるでしょう。

 さらに電動化のみならず、水素エンジンやe-Fuelの挑戦もおこなっています。とくに水素エンジンは内燃機関の可能性を探るうえでは重要な取り組みのひとつであり、2021年5月21日から23日におこなわれる「スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook 第3戦「NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース」に挑みます。

 発表されたエントリーリストには、Cドライバー「MORIZO」の名が記されています。

 どのような結果が待ち受けているかまったく解りませんが、筆者はその戦いを追いかける予定です。

カーボンニュートラルの実現に向けて水素エンジンの製品化に全力で取り組むトヨタ
カーボンニュートラルの実現に向けて水素エンジンの製品化に全力で取り組むトヨタ

 ちなみに初代「プリウス」が登場以降20年以上の期間で累計約1億4000万トンのCO2削減したという計算だそうです。

 これは世界の自動車メーカーのなかでもトップランカーですが、まだまだやることはたくさんあり、トヨタは今後も電動化フルラインアップを活かしてトップランカーを目指すのはいうまでもないでしょう。

 何度もいいますが、目的は「カーボンニュートラルの実現」であり、トヨタの未来のための“種まき”はまだまだ続きます。

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Writer: 山本シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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