選考委員が教える「世界・カー・オブ・ザ・イヤー」の選考方法とは

ワールド・カー・アワードの選考委員であるモータージャーナリスト山崎元裕氏が、コロナ禍における2021年の選考方式を解説する。

試乗機会さえあれば、日本車が受賞していたかも!?

 現在WCAは、下記の5つの部門に分かれている。

・ワールド・ラグジュアリー・カー
・ワールド・パフォーマンス・カー
・ワールド・アーバン・カー
・ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー
・ワールド・カー・パーソン・オブ・ザ・イヤー

 このうちカーデザインとパーソンの2部門は、あらかじめ主催者と識者によって候補が定められ、選考委員はそこから票を投じる仕組みとなっている。

 2021年は前者がランドローバー「ディフェンダー」、後者はトヨタ自動車の豊田章男社長が受賞している。

ワールド・カー・パーソン・オブ・ザ・イヤーを受賞したトヨタ自動車の豊田章男社長
ワールド・カー・パーソン・オブ・ザ・イヤーを受賞したトヨタ自動車の豊田章男社長

 そしてワールド・ラグジュアリー・カーを受賞したメルセデス・ベンツ「Sクラス」、ワールド・パフォーマンス・カーを受賞したポルシェ「911ターボ」、ワールド・アーバン・カーの栄誉に輝いた「ホンダe」など各賞が決まった後、最終的にホンダe、トヨタ「ヤリス」、VW ID.4のなかで争われたワールド・カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたのは、VW ID.4であった。

 それはただ単にひとつの賞を受賞したというだけではなく、今後の自動車の方向性を示す大きな道筋となる1台といえるだろう。

 果たして2022年には、どのようなモデルがエントリーされ、そしてWCAの座に輝くのか。早くもそれが楽しみになってきた。

 ちなみに、現在ワールド・カー・アワード(WCA)というのが正式な組織名であり、ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー(WCOTY)は、文字どおりその年の世界中でもっとも優れたクルマに与えられる賞の名称として使われている。

【画像】2021年のワールド・カー・アワードをすべて振り返る(8枚)

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