欧州と北米で異なるHR-Vの販売戦略とは？

　日本では前述のとおり、2021年4月23日から発売される新型ヴェゼルですが、欧州や北米ではどのような展開となるのでしょうか。

　欧州では、今回の新型ヴェゼルの発表に合わせてHR-Vの商品概要を明らかにしました。

　欧州で販売される新型HR-Vは、ガソリン車を設定せず、日本と同じハイブリッド車（e:HEV)のみのラインナップとなるようです。

　これについて、欧州ホンダは「2022年までに欧州の主要モデルをすべて電動化するという目標を掲げており、新型HR-Vはその目標に向けた最初の1台となります」と説明しています。

　新型HR-Vの発売時期は、現時点で2021年後半に欧州市場で展開されるといい、グレードや価格などは今後明らかにされるようです。

　なお、欧州での新型HR-Vについて、前出の開発担当者は「欧州でも日本と同じタイミングでワールドプレミアされました。欧州市場では、電動車ではないと売れないという状況も出てきており、パワートレインはe:HEVとなりました」と説明しています。

　一方で、北米ホンダも新型HR-Vを同市場に投入することを明らかにしていますが、日本や欧州とは異なるモデルとなるといいます。

　前出の開発担当者は次のように話しています。

「北米市場では、アメリカンホンダが少し遅れてHR-Vを発表します。

　これは、北米市場のニーズを踏まえて展開され、日本や欧州とは異なる設計のモデルを投入予定です。

　北米市場は、ほかの国や地域とニーズが異なり、ボディサイズやパワーユニットに独自のニーズがあることから、北米だけは別モデルとなります。

　北米以外では、今回の新型ヴェゼル（HR-V）がグローバルモデルとして順次展開される予定です」

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　新型ヴェゼル（HR-V）。日本ではガソリン車需要も未だ高く、欧州では電動車需要が高いことからハイブリッド車のみと、国や地域によって異なる販売戦略を取っています。

　そして、まったくの別モデルとなる北米HR-Vがどのような仕様で登場するのか、今後のホンダのグローバルモデルから目が離せません。