なぜ人は「緑」を「青」と呼ぶのか 法律で「青信号」も実物が緑信号の理由とは
時代とともに移り変わった信号機
時代とともに変化している信号機ですが、始まりはどういったものだったのでしょうか。
信号機の歴史は、1868年のイギリスが最初といわれています。
当時のロンドンでは、馬車の交通量の増加に伴い、道路を横断する歩行者が轢かれるなどの事故が多発しはじめます。
そういった情勢があり、ロンドン市内には、「2色式交通信号機」が設置されました。
その後、1918年には米国で初めての電灯を使った「3色式自動交通信号機」が設置されます。
日本での信号機の歴史は1919年の大正時代で、東京・上野の広小路交差点に「信号標板」が日本で初めて試験設置されました。
当時は「進メ」「止レ」と書かれた板を、警察官が操作する手動式でしたが、通行者が信号標板の意味が理解できず、多くの通行者が戸惑い、広く認識されるまで相当な時間を要したといわれています。
その後、信号標板は改良を重ね全国に普及し、前述の1930年には灯器を交差点の中央に置く中央柱式と呼ばれるタイプの米国式の「電気式信号機」が日本にも設置されました。
そして、信号機は時代とともに変化を続け、今の形となりました。最近ではLED信号機の導入も進み、ますます進化を遂げています。
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スムーズな交通の流れと車両などの安全運行にとって、なくてはならない交通信号機。最近では、ほとんど見た目は青に近いような信号機も増えてきました。
今後はさらに新しい形へと変化していきながら、交通安全を守るための機能として進化していくといえるでしょう。
以前に「チコちゃんに叱られる」でやってました。