「弱いものいじめ?」あおり運転受けやすい車に特徴はある? 初心者マークはリスクになり得るか

あおり運転を受けやすいクルマについて、一般ドライバーの多くはどのように考えているのでしょうか。

初心者マークをつけているドライバーに幅寄せすると…

 社会問題として注目されている「あおり運転」ですが、誰もが被害者および加害者になる可能性があるのと同時に、煽られやすくなる傾向には交通社会におけるそのクルマの立ち位置が影響しているのでは、という仮説があります。果たして、多くのユーザーはどのように考えているのでしょうか。

あおり運転を受けやすいクルマに特徴はある?(画像はイメージです)
あおり運転を受けやすいクルマに特徴はある?(画像はイメージです)

 今回、くるまのニュースではあおり運転に関するアンケートを3月1日から5日にかけてSNS上で実施し、ユーザーの生の声を集めました。

 そのなかで、免許取得後1年間貼り付けなければならない初心者マークについて「初心者マーク(初心運転者標識)を貼り付けていると、あおり運転などの迷惑行為を受けやすくなると思いますか?」とユーザーに問いました。

 その結果「とても受けやすくなると思う」が19.2%、「やや受けやすくなると思う」が25%を記録し、合計で44.2%の人が初心者マークとあおり運転の受けやすさには何らかの関係があると考えていることが分かりました。

「初心者マークを貼り付けていても受けやすくなるとは思わない」は42.3%、「わからない」は13.5%という結果です。

 一方、クルマの大きさとあおり運転の受けやすさについては、より多くの人が「関係している」と考えていることもこの調査で分かりました。

 具体的には、「軽自動車はあおり運転を受けやすいと思いますか?」とユーザーに質問し、前出の質問と同様4択で聞いたところ、「とても受けやすいと思う」が30.8%、「やや受けやすいと思う」が26.9%、「軽自動車でも受けやすいとは思わない」は38.5%を記録。

「とても~」と「やや~」の合計は57.7%となりました。ちなみに「わからない」と回答した人の割合は3.8%でした。

 また、アンケートのなかには軽自動車であおり運転を受けたという体験談を寄せた回答者も多くいました。

 さらに、軽自動車ではなく着座位置の低い小型2シーターのオープンカーに乗っているユーザーは「クルマのサイズ感は影響があるように思えます。小さいクルマからは大きなクルマとの距離を広げたいのですが、大きなクルマは視野が広いためか、距離を保っているように錯覚しているかもしれません」と、軽自動車に限らずクルマのサイズ感が影響していると考えるユーザーのコメントもありました。

※ ※ ※

 あおり運転に関しては2020年6月末に改正道路交通法が施行され、罰則強化がおこなわれています。

 さらに、道路交通法では初心運転者等保護義務違反も規定されており、初心者マークを表示しているクルマ(初心運転者)や高齢運転者標識を表示しているクルマに幅寄せや無理な割り込みをした場合は罰則があります。

 初心者マーク付きのクルマを見かけたら、いつも以上にゆとりのある運転を心がけましょう。

 またクルマの大きさに関係なく、安全運転の基本として周囲の状況をよく確認したうえで、思いやり・ゆずり合いの精神で運転するのが望ましいといえるでしょう。

 車間距離を縮めすぎないことで、フロントガラスへの飛び石のリスクを軽減できるメリットもあります。

 あおり運転の被害を防止する具体策としては、前方だけでなく後方まで録画するドライブレコーダーの設置や、ドライブレコーダー設置を示すステッカーも対策として効果的といえるでしょう。

 ステッカーはカー用品店だけでなくネット通販でも手軽に購入できます。

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Writer: くるまのニュース編集部

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