昔の名前でやってます!? 国内で消滅しても海外で進化した車5選

日本ではまもなく生産終了でも海外では新型が登場!?

●日産「マキシマ」

 トヨタ アバロンの好敵手として、日産がラインナップし続けている大型FFサルーンが「マキシマ」ですが、ライバルよりずっと長い歴史を持つモデルであること意外に知られていません。

 初代はいまから40年前の1981年に「ブルーバード」ベースの「ダットサン 810 マキシマ」として誕生。2004年からは日産名義に変更されました。

日産「マキシマ」(北米仕様)
日産「マキシマ」(北米仕様)

 日本市場には、1984年に2代目へのフルモデルチェンジを機に、「ブルーバードマキシマ」という車名で登場しています。

 2リッターV型6気筒エンジンを搭載したFFサルーンとして誕生したブルーバードマキシマは、1986年にマイナーチェンジ。1987年の一部改良に合わせて車名がマキシマに変更されました。

 日本市場でもっとも目立ったのは、バブル期を迎えつつあった1988年に登場した3代目でしょう。

 単一車種としては日本初となる3ナンバー専用ボディを採用し、3リッターV型6気筒エンジンを搭載。

 日産のFF車として最初のABS装着モデルとなり、当時の日産らしい横長のグリルを採用した大型FFスポーツサルーンとして注目されました。

 しかし時代は国産高級車の黄金時代で、クラウンのライバルとして社会現象を起こすほど人気となった日産初代「シーマ」の影響もあり、アメリカナイズされたセダンのマキシマは1994年に日本からひっそりと姿を消します。

 しかし北米を中心とした海外での根強い大型サルーン需要に応える形で、1994年には4代目へとフルモデルチェンジ。3リッターV型6気筒搭載のFFサルーンという基本スタイルは変わらず、進化を続けています。

 2000年には5代目へ、2003年には6代目、2008年には7代目へと進化を続けたマキシマですが、2015年には現在の8代目へと進化しています。

 さらに、2018年にマイナーチェンジされたのですが、この後期型がカッコイイと評判になっています。

 現在の日産のデザインの主流になっている「Vモーション」を取り入れ、全長4897mm×全幅1859mm×全高1435mmという大型ボディながらクーペのようなスタイルを採用。

 パワーユニットは北米市場では人気の3.5リッターV型6気筒エンジンで、最高出力は300psまで引き上げられています。

 これも北米特有のピックアップ(スタートからの加速)優先&長距離移動での快適性を考慮した結果といえそうです。

●トヨタ「アリオン」

 トヨタのファミリーセダン「カリーナ」の後継モデルとして2001年に誕生したミドルサイズの「アリオン」は、見た目の地味さで注目度は低いイメージがあります。

 日本で現在も販売されている2代目へとフルモデルチェンジしたのは2007年。

 位置付け的には「カローラ」より上級のセダンとして、1.5リッター、1.8リッターに加え、2リッターもありましたが、ハイブリッド車はラインナップしていません。

 そしてトヨタは2021年3月末をもってアリオンを生産終了することを発表。なお、同時に姉妹車の「プレミオ」、「プリウスα」も姿を消すことが明らかになりました。

 このままでは完全に消えてしまいそうなアリオンですが、2020年の広州モーターショー(中国)で突如新型モデルが発表されました。

 3ナンバーになった現行カローラをベースとし、ホイールベースを50mm延長。2リッターガソリンエンジンを搭載して登場する予定だといいますが、今後は中国を中心とした海外専売モデルになることも考えられます。

 中国でセダンはA級からD級まで車格分けされており、A級のカローラとB級の上級サルーンカムリの間を埋めるモデルとしてA+級のアリオンを投入するという狙いがあるのです。

 新型アリオンはカムリのような大型グリルを装着し、なかなかスポーティなセダンに仕上がっています。

 日本ではセダン人気が衰退していることからこの新型アリオンが導入される可能性は低そうですが、かなり魅力的なセダンだといえます。

※ ※ ※

 日本政府が掲げた「2030年脱純ガソリン車」によってクルマの電動化が進められています。

 とくに北米市場で主流の3.5リッターV型6気筒エンジン搭載モデルは、今後は海外でしか販売されなくなる可能性が高そうです。

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