名前と見た目がマッチしてない? イメージと異なる車名のクルマ3選
非凡な車名ながらクルマは平凡だった!?
●三菱「カリスマ」
三菱は1990年代初頭に、ボルボ、オランダ政府と共同でネザーランド・カーBV=ネッドカー社を設立。オランダ・ボーン市に拠点があり、1995年にはボルボ「S40/V40」とプラットフォームを共有した兄弟車の「カリスマ」の生産を開始しました。
欧州では高い評価を受け、日本でも1996年には1.8リッターガソリンエンジンを搭載するベーシックな4ドアセダンとしてカリスマが輸入販売されましたが、販売は好調とはいえず、2001年に日本での販売を終了。
「カリスマ」はギリシア語で非凡な能力を意味する「Kharisma」を語源として、日本では人々を引きつける強い魅力を持つ人物を「カリスマ性のある人」や「○○のカリスマ」など、かつては流行語のように使われました。
三菱「カリスマ」はKHARISMAにクルマを意味する「CAR」を組み合わせ造語である「CARISMA」の英文表記です。
しかし、クルマとしては突出したところは希薄で、実際にはカリスマになれませんでした。
なお、ネッドカーでは欧州向け「コルト」と「アウトランダー」の生産をおこなっていましたが、2012年には生産を終え、三菱はネッドカー事業から撤退。1ユーロで工場を売却したことが大いに話題となりました。
※ ※ ※
車名が持つイメージは国によっても異なるため、同じクルマでも自国と外国で名前が変更されるケースがあります。
近年ではマツダがグローバルで車名を統一し、トヨタ「ヴィッツ」も「ヤリス」に統一されましたが、ユニークな海外向けの車名が存在。
なかでも、スズキ「ジムニー」は「サムライ」、三菱「パジェロ」は「ショーグン」、日産「サニー」は「ツル」、スバル「ドミンゴ」は「スモウ」など、海外では和風な車名とされました。
どれも日本文化を象徴するような車名ですが、意外と好評だったようです。
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