無いとダメ? いわゆる「自動ブレーキ」 安全装備の人気急騰で2021年も進化続く?
近年、新車選びにおいて安全装備の充実さが重視されるようになってきました。今後、予防安全技術と運転支援機能が組み合わさってさらに進化するといいますが、いったいどんな状況なのでしょうか。
衝突被害軽減ブレーキの認知度向上に貢献したメーカーとは
新車選びで比較される要素には、燃費性能、車両価格、デザイン、走行性能などさまざまなものがありますが、近年は先進の安全運転支援装備の充実さを意識して購入するというユーザーの声が大きくなっています。
その声に各自動車メーカーも応えていて、安全装備が標準化されている車種が近年目立ちます。とくに、衝突被害軽減ブレーキ(いわゆる自動ブレーキ)はいまや軽自動車でも標準装備されている例が珍しくありません。
クルマの安全技術は大きくわけて予防安全技術(アクティブセーフティ)と衝突安全技術(パッシブセーフティ)のふたつがありますが、衝突被害軽減ブレーキは予防安全技術にあたる装備です。
衝突被害軽減ブレーキの普及に大きく貢献したといわれているのがスバルの「アイサイト」で、なかでもいまから10年前の2010年5月に「レガシィ」から搭載が始まった「アイサイトver.2」はステレオカメラ2基を用いたシステムで、約10万円というコストパフォーマンスの高いシステムで登場。
「ぶつからないクルマ?」というキャッチコピーも相まって、衝突被害軽減ブレーキの認知度が向上しました。
近年では予防安全技術にACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)やステアリングアシストなどといった運転支援機能を組み合わせることで、自動運転レベル2を実現する市販車も登場しています。
また、ホンダは自動運転レベル3を実現したシステム「トラフィックジャムパイロット」を搭載した「レジェンド」を2020年度内に発売すると公表しています。
自動運転レベル3では一定条件下に限って運転操作の主体がドライバーからシステムに移ることが、自動運転レベル2との大きな違いです。トラフィックジャムパイロットでも、高速道路渋滞時以外は動作の対象外などの制限があるといいます。
一方、パッシブセーフティは衝突事故が起きた後の人員保護がおもな目的です。乗員を守る衝突吸収ボディ、シートベルト、エアバッグ、そして歩行者保護機能のあるボンネットなどが該当します。
それではここでクイズです。
安全なクルマの普及のため、国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)が取り組んでいるクルマの安全性の評価(自動車アセスメント)のことを、何というでしょうか。次の4択のなかから選んでください。
【1】JAMA
【2】JARI
【3】JNCAP
【4】JAIA
※ ※ ※
正解は、【3】の「JNCAP」です。
JNCAPはアメリカで実施されている自動車の安全性を評価するプログラム「NCAP」の日本版で、予防安全性能アセスメントと衝突安全性能アセスメントのふたつで構成されています。
※クイズの出典元:くるまマイスター検定
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