なぜ高額ミニバンが爆売れ? トヨタ「アルファード」が発売5年経過も販売台数が増加した背景とは

2019年12月の一部改良、ユーザーからの反響はどう?

 2020年で飛躍した要因となる、2019年12月の一部改良ですが具体的にはどのような変更があったのでしょうか。

 今回の改良では、スマートフォンとの連携を可能にした9インチの「ディスプレイオーディオ」が標準装備されています。

 ドライバーは、ディスプレイオーディオから車載通信DCMと合わせてコネクティッドカーとして、便利で快適な運転支援を体感することが可能となりました。

 この車載通信DCMとは、「Data Communication Module」の略語となっており、クルマとDCM、トヨタスマートセンターを経由する中継機のようなものです。

 この機能では、通信量を気にせずサービスを利用することができたり、道路の交通状況をリアルタイムで確認できるなどのメリットがあります。

 また、「Apple CarPlay」「Android Auto」を利用することによって、リアルタイムの交通状況とリンクしてナビゲーションができ、同様に日常利用している地図や音楽アプリをディスプレイ上での操作が可能です。

 従来より設定されていた、「T-Connect SDナビゲーションシステム」には10.5インチディスプレイ、リアシートエンターテインメントシステムには、13.3インチディスプレイが採用され、大型化することにより、より見やすさを追求しています。

 また、アシスト機能では「バックガイドモニター」を標準装備するとともに、3眼LEDヘッドランプ、ウエルカムパワースライドドア&予約ロック機能を標準装備設定したグレードを拡大し、スライドドアの開閉に連動してステップが展開格納される電動サイドステップをオプション設定しています。

 この予約ロック機能とは、スマートキーに事前に予約セットスイッチを設定して、開閉させたいパワースライドドア側のボタンを押し、スマートキーを持った人が対象エリアに近づくと自動で開閉する機能です。

 3眼ヘッドライトは従来メーカーオプションでの装備品という扱いでしたが、今回の一部改良で全車標準装備となっています。

スマートフォンとの連携を可能にした9インチのディスプレイオーディオ(DA)を標準装備。
スマートフォンとの連携を可能にした9インチのディスプレイオーディオ(DA)を標準装備。

 このような改良内容について、ユーザーからはどのような反響なのでしょうか。

 今回の改良で搭載されたディスプレイオーディオについては、「ディスプレイオーディオには最初慣れませんでしたが、徐々に慣れていき、今では大変便利な機能と感じています。デザインやフィッティング具合もなかなか格好良く気に入っています」といった、使用してみて便利さを感じたというような高い評価が見られました。

 標準装備となった3眼ヘッドライトに関しては、「ミニバンにおいて最良の選択肢! 3眼ヘッドライトはシーケンシャルよりもAHSとコーナリングランプが非常に便利! 私はモデリスタエアロを装着しましたが、全体的なバランスが良く気に入っています」といった良い意見が見られました。

 総合的な面を見た声としては、「アルファードは昔と比べて高額に感じますが、技術、装備、性能など総合的にみると妥当な金額のように思います」

 という意見が見られ、全体を通してユーザーからの反応に今回の一部改良後の不満点は少ないようです。

 ディスプレイオーディオは、他社のカロッツェリアやアルパインなどと比較する意見がありますが、実際に試乗や購入後に使ってみると便利性の高さから好印象、高評価なイメージがあるようです。

※ ※ ※

 アルファードは、現行モデルになって6年目を迎えます。巷の噂では、2022年にもフルモデルチェンジするのではないかといわれています。

 しかし、高価格なモデルにおいて6年経っても販売台数が伸び続けていることは異例ともいえ、今後のフルモデルチェンジでどのような変化が見られるのか気になるところです。

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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