人気SUVは「小さい方がベスト?」 トヨタ「ライズ」売れ続ける魅力とは
2019年11月にダイハツ「ロッキー」のOEM車としてトヨタから発売されたコンパクトSUV「ライズ」。発売から1年が経過した現在でも、好調を維持しています。その魅力とは、なんなのでしょうか。
コンパクトカーの取り回しと、室内の広さを持ち合わせたSUV「ライズ」
若い世代を中心に、「運転しやすい」「維持しやすい」などの理由から、軽自動車やコンパクトカーが主流になっています。
一方で、近年では走行性能が向上したことや、多用なデザイン性を持つSUVが人気です。メーカー各社が力を入れているコンパクトSUVのなかでも注目を集めているトヨタの「ライズ」とは、どんなクルマなのでしょうか。
ライズは、2019年11月にダイハツ「ロッキー」のOEM車として発売されました。
発売以降、順調に販売台数を伸ばしており、日本自動車販売協会連合会が発表している新車販売台数では、2020年上半期(1月から6月)が5万8492台で登録車1位、直近の11月でも1万627台の2位と発売から1年経った現在でも好調を維持しています。
ボディサイズは全長3995mm×全幅1695mm×全高1620mmと、全長4mを切るコンパクトなサイズが最大の特徴です。
しかし、コンパクトながら後席の居住性は確保されているほか、荷室容量は最大369リッターとコンパクトSUVトップレベルとなっています。
パワートレインは、1リッター直列3気筒ターボエンジンを搭載し、駆動方式は4WDと2WDを設定。WLTCモード燃費は18.6km/L(2WD)、17.4km/L(4WD)です。
安全性能は、全グレードにダイハツの安全機能「スマートアシスト」を搭載。また、上位グレードのオプションとして、運転席から確認しにくい周囲の状況を把握できる「パノラミックビュー」なども採用されています。
では、実際にユーザーの声はどういったものなのでしょうか。
ライズの大きさについては、「実際のサイズよりも大きく見える」や「見た目に迫力があり小さくてもショボく見えない」という声が多い印象です。
室内について、広いと感じている人が多いようです。通勤車としての使用や、大人2人と子供2人など、ファミリーでの使用が多い人からは、「運転席も広々としていて快適」「室内が広いのがいい人なら満足する」といった声も見られました。
一方で、「大人4人で乗るにはやはり少し窮屈に感じる」という意見もありました。
走行性能についても、「走り出し、加速ともに文句なし」「加速が軽い」「ターボとの相性が良い」などの声があります。
車両重量が軽いため、1リッターターボでもストレスなく走行できると感じている人が多いようです。
登り坂の加速も問題はないものの、あくまでも「走行にストレスがない」という程度な様子。走りの「ワクワク感はない」といった声も見られました。
ユーザーのなかでも、意見が分かれているのは乗り心地です。
「思いのほかタイヤノイズも小さく概ね満足」「揺れないからと、家族から大好評」という好評な声がある一方、「ポンポン跳ねるような感じ」や「路面からの突き上げが伝わってくる」という不満な意見もありました。
価格面については、「安っぽさはあるが、安いので十分すぎると思う」「ちょっと小さいが安いから仕方ない」という感想が多いようです。
大変満足とまではいい難いものの、車両本体価格が200万円前後の価格帯のクルマにしては値段相応といった評価になっています。
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ライズは、近年激化するSUVというジャンルにおいて、日本の道路事情にマッチした「丁度良いサイズ」かつ「使い勝手の良さ」、そして新車価格が高騰するなかで、100万円台から設定されるなど、売れる魅力が詰まったモデルだといえそうです。
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