「変わりすぎてビックリ!」 マイナーチェンジで見た目がガラッと変わった車5選

マイナーチェンジといえば前後のデザインを少し変えてクルマの鮮度をアップさせるということが多いですが、印象をガラっと変えてしまうほどのマイナーチェンジもあります。そんな大がかりなマイナーチェンジをしたクルマを5つ紹介します。

フルモデルチェンジ並に見た目が変わったクルマたち

 新型車は発売後、次のフルモデルチェンジまでの間に、マイナーチェンジをおこなうことがあります。一般的なマイナーチェンジでは、そのクルマの鮮度をアップされるために、フロントグリルやライト回りなどを変更しイメージチェンジすることが多いです。

 また、輸入車のようにマイナーチェンジのほかに毎年小改良をして商品力を持たせるモデルもあります。

 しかし、マイナーチェンジであっても別のクルマではないかとも思えるほど、大がかりな変更がおこなわれる場合もあります。今回は、そのようなモデルを5台紹介します。

日産「スカイライン」
日産「スカイライン」

●GT-Rを意識した日産「スカイライン」(2019年マイチェン)

「スカイライン」は日産の伝統的なモデルであり、数々のレースで優勝し、日産ファンのなかでも特別な一台に位置づけられます。

 しかし、2001年に発売された11代目のV35型には伝統の丸形テールランプが一時不採用となり、2007年に「GT-R」が独立したモデルとなって、それまでのスカイラインらしさとは異なるものになっていきました。

 2013年11月に発売が開始された現行の13代目モデルは、北米で展開中の高級車ブランドのインフィニティ「Q50」 と共通で、登場時にはフロントグリルに日産のエンブレムではなく、インフィニティのエンブレムが装着されていました。

 あわせて、歴代スカイラインに引き継がれてきたスポーツセダンという色が薄れ、ラグジュアリー色が高まりましたが、セダンの人気が低下する時代と重なり、セールスは厳しい状況となりました。

 発売から5年が過ぎた頃、場合によってはフルモデルチェンジもあり得るタイミングでしたが、日産はフルモデルチェンジではなくスカイラインらしさを取り戻すデザインや仕様を採用したビッグマイナーチェンジを実施しました。

 2019年9月 に登場したモデルでは、フロントフェイスはGT-RをイメージさせるVモーショングリルの新デザインを採用。

 エンジンも3.5リッターV型6気筒エンジン+電気モーターのハイブリッドモデルに加え、3リッターV型6気筒ツインターボエンジンがラインナップされました。

 そして、ターボモデルのなかにはスカイライン史上最強の405馬力というハイパワーユニットを搭載したグレード「400R」を用意したことで、スカイラインファンの注目をあびました。

 安全装備では運転支援システムの「プロパイロット2.0」も採用、国産車で初の自動車専用道路上での「同一車線内ハンズオフ機能」が搭載され、手放し運転が可能になった点も大きな変更点として話題となりました(ハイブリッドモデルに搭載)。

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●最新の三菱顔になった三菱「デリカD:5」(2019年マイチェン)

 2007年1月にデリカシリーズの5代目モデルとして発売が開始された「デリカD:5」は、ミニバンとしては異色なクロスカントリーRVに通じる悪路走破性を持ち合わせたモデルです。

 ほかのミニバンと比べて販売台数はそれほど多くないものの、根強いファンがいるデリカD:5は、発売後10年以上が経過。

 本来フルモデルチェンジされてもおかしくはないタイミングではあったものの、ビッグマイナーチェンジモデルの販売を2019年2月に開始し、知らない人であればまったくの別のモデルであると思えるくらい大幅に変更がなされました。

 フロントデザインには、最新の三菱のデザインである「ダイナミックシールド」を採用。最近流行の大型グリルや縦型のLEDヘッドライトを採用するなど、都会的なミニバンに変身しました。

 ビッグマイナーチェンジでは通常のマイナーチェンジでは手を加えられないようなダッシュボード周りも、まったく別のものに変更されました。

 大型モニターが採用されたほか、高級感のあるメッキと木目が映えるインテリアに変更されています。

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●熟成が進んだトヨタ「プロボックス」(2014年マイチェン)

 2002年7月に発売を開始した「プロボックス」(2020年5月までは姉妹車の「サクシード」も存在)は、乗用モデルがベースの商用車ではなく、最初から商用ユースを主眼として開発された、積載性やビジネスカーとしての使い勝手を追求したモデルです。

 発売から12年が経過した2014年8月にビッグマイナーチェンジがおこなわれました。

 横滑滑り防止装置やトラクションコントロールなどの安全装備が標準装備されたほか、エンジンやトランスミッションも一新され、安全性、走行性などが大幅改善されました。

 このような大がかりな変更をするにあたり、フロントのプラットフォームも変更され、型式も変わってしまったのでフルモデルチェンジともいえそうですが、トヨタとしては上部ボディの変更がないことからマイナーチェンジとして販売を行っています。

 インテリアも一新し、1リットルの紙パック飲料が入るセンターコンソールトレイやスマートフォンなどが置けるマルチホルダーなど、クルマのなかで過ごすことの多い外回りの営業担当者がより便利に、快適に使えるインテリアにバージョンアップしているのもビッグマイナーチェンジモデルの特徴です。

 フロントフェイスは当時のトレンドにあわせて手直し、大きく印象を変えています。

 2018年11月にはハイブリッドモデルが追加され、燃費性能や環境性能が高められました。ビジネスのスタイルが大きく変化しない限り、当分フルモデルチェンジはなさそうです。

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4件のコメント

  1. UCF20系セルシオもマイナーで前面はかなり変わったのだけど、あれって実は二代目セルシオが発表された時点であったのかも?
    UCF10系末期でVVTiの1UZはスクープされてたしね。
    後はRVRも輸出仕様だったか?顔がエクリプスクロスみたいに変わったし
    自分は何時も思うけどマイナーチェンジの仕様はフルチェンジの時に既に存在する?てな感じなんだよねw

  2. スタンザ&オースターもあるぜよ

  3. 変わったと言っても殆どがグリル&テールランプ程度の小変更。それにくらべ、プレーリー→プレーリーJOYはほぼ全ての外板とグリル&テールランプが変更された「マイナーチェンジ」でしたね。

  4. カリブもマイナーチェンジで大きく変わった車に思えました。

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