10月の新車販売でトヨタが独走!? 上位6位を独占 「ルーミー」順位上昇の要因とは
日本自動車販売協会連合会が発表した2020年10月の登録車販売台数を見ると、販売台数ランキングにおけるトヨタ車の強さが目立ちます。そんななかランキングの変動を見るにあたり、車種数をどうカウントするか、という点においてあるポイントがあるというのですが、いったいどのようなものなのでしょうか。
トヨタ車強し! 上位6車種をトヨタが独占
日本自動車販売協会連合会が発表した2020年10月の登録車販売台数ランキングによると、首位はトヨタ「ヤリス」、2位は「ライズ」、3位は「ルーミー」と続きます。
4位から6位もトヨタ車で、「カローラ」「アルファード」「ハリアー」と続き、7位にホンダ「フィット」がラインクインしました。首位から6位までトヨタ車が占めている状況です。
日本自動車販売協会連合会の登録車販売台数ランキングを見るときにポイントとなるのが、ブランド通称名が同じシリーズの車種は、1車種としてカウントされるということです。
例を挙げると、首位の「ヤリス」はコンパクトカーの「ヤリス」とコンパクトSUVの「ヤリスクロス」、そしてホットハッチの「GRヤリス」を合算した台数でランキングが集計されます。
これら3台は、それぞれ違うボディタイプではあるものの、ヤリスシリーズとして展開されるクルマです。
ヤリスは2020年2月に発売され、またたく間に人気のコンパクトカーとなりましたが、月販販売台数(登録台数)が2万台を超えることはありませんでした。
しかし、2020年9月は初の2万台超えとなる2万2066台を記録。これは、先行予約の間に約1万2000台を受注したヤリスクロスが、8月31日に発売されたことが大きく寄与していると見られます。
ちなみに、ボディタイプが違ってもブランド通称名が同じであれば同一車種としてカウントされるものの、ボディが共通でブランド通称名が異なる場合は、別車種としてカウントされるというルールです。
兄弟車やOEM車の事例が当てはまりますが、これが影響したのが、10月の登録車販売台数ランキングで3位にランクインしたルーミーです。
ルーミーには、「タンク」という兄弟車が存在しました。ルーミーとタンクはトヨタの販売チャネル別に売り分けられ、2019年の年間登録車販売台数ランキングはルーミーが7位、タンクが11位という結果です。
その後トヨタは2020年5月に全車種全店併売化をおこない、9月15日にルーミーがマイナーチェンジしたときにタンクの車名が消滅。タンクのデザインを残したまま、ルーミーのグレードのひとつとして同様のフロントフェイスを存続することになりました。
ルーミーとタンクが統合した結果、2020年10月のランキング3位獲得に繋がったと見られます。
それではここでクイズです。
ブランド通称名が同一であることから複数車種を1車種としてカウントされているクルマとして、「カローラ」が存在します。
最新モデルとなる12代目カローラはセダンとワゴン(カローラツーリング)、そしてハッチバックという3つのボディタイプが存在しますが、このハッチバックモデルの車名は次のうちどれでしょうか。
【1】カローラフィールダー
【2】カローラオーリス
【3】カローラスポーツ
【4】カローラアスリート
※ ※ ※
正解は【3】の「カローラスポーツ」です。
日本自動車販売協会連合会によると、カローラシリーズとしてランキングに集計される台数は、12代目カローラシリーズに含まれる3車種だけでなく、旧型カローラとして併売されている11代目カローラのセダン(カローラアクシオ)とワゴン(カローラフィールダー)、さらにカローラアクシオベースの教習車も含んだ台数だということです。
※クイズの出典元:くるまマイスター検定
<
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。