実は日本より緩い⁉︎ 中国2035年ガソリン車全廃目標 日本車優勢は本当か

日本優勢に見えるが… 中国との関係性が焦点になる

 2023年から燃費規制が厳しくなり、現在ヨーロッパで流行っている燃費イマイチのマイルドハイブリッドは適合しない。

 中国政府のいう「ハイブリッド」とは普通ガソリンエンジン車の2倍程度の燃費を持つトヨタのTHSIIや日産e-POWER、ホンダ2モーター式に限られると思ってよい。

ホンダは同ブランドとして中国で初となるEVコンセプトカー「Honda SUV e:concept」を北京モーターショー2020で世界初公開
ホンダは同ブランドとして中国で初となるEVコンセプトカー「Honda SUV e:concept」を北京モーターショー2020で世界初公開

 ヨーロッパやアメリカの自動車メーカーが中国市場のため本格的なハイブリッドを開発すると思えず、なるほど日本にとってチャンスのように思う。

 実際、トヨタは中国でハイブリッドの生産を開始したうえ、特許もすべて無償公開すると発表しているし、日産e-POWERも技術的なハードルは高くない。

 中国政府もトヨタや日産の技術を欲しがることだろう。

 欧米のメーカーからすると電気自動車は中国勢と激しい戦いになり、ハイブリッドだって手強い日本勢が相手。

 2兆円という巨額の投資を発表したフォルクスワーゲンを除き、中国で生き延びるのは難しい。

 そうなればハイブリッドは日本の独壇場になる――というのが日経Webの読みです。ただ中国に関していえば、常に政治が絡む。

 日本メーカーのハイブリッド技術を習得した後は、いつ追い出してもいいということになります。

 2035年まで15年ある。すでに中国の工場で生産を開始したトヨタ方式など、遠からず中国独自で他車種に展開できるようになるだろう。

 そうなったら安定して中国から利益を上げられるかどうかは日本と中国の関係次第になります。

 以上、良い話でも悪い話でも無い。今まで以上に中国との関係が重要になってくるということだと思う。

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Writer: 国沢光宏

Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。

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1件のコメント

  1. 小学生の読書感想文のが上。
    残念な国沢光宏君でした。

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