見た目はハード!! ルーフはソフトになったBMW「4シリーズ・カブリオレ」誕生

2020.10.01
VAGUE編集部

tags: BMW, オープンカー, 新型車

BMW「4シリーズ」に、オープンモデルの「4シリーズ・コンバーチブル」が誕生！リトラクタブルハードトップからソフトトップへ戻った理由は何であろうか。

顔は大きく変わったが、ルーフはソフトトップに戻った

　2020年9月30日、BMWは4シリーズにコンバーチブルを新たにラインナップした。全世界でのローンチは、2021年3月からスタートされる。

　巨大なキドニーグリルへと大きくデザイン変更した4シリーズだが、9月23日に「M3セダン」と「M4クーペ」が発表されたばかりだ。

　新たに追加された「4シリーズ・コンバーチブル」の最大の特徴は、新しいルーフデザインを採用した点だ。

　もともと3シリーズでは、初代となるE21と2世代目のE30の時代から、バウア社のタルガトップがラインナップされ、E30の途中からフルオープンとなるカブリオレが加わった。

　その後、E36、E46とカブリオレはソフトトップルーフを採用していたが、5世代目となるE93では、メタルトップのリトラクタブルハードドップを採用することになる。3シリーズの2ドアモデルを4シリーズと呼ぶようになってからも、カブリオレはリトラクタブルハードトップを採用してきた経緯があるが、新型4シリーズ・カブリオレでは、「パネル・ボウ・ソフトトップ」を採用することになった。

　メタルトップはソフトトップに比べ重量増となり、オープン時とクローズド時の車体剛性にも変化があるというデメリットが指摘されていた。また。クローズド時のスタイリングも美しいとは言い難いものであった。

　こうした問題をクリアすべく開発されたのが、格納式ハードトップの長所とファブリックフードの洗練された魅力を融合させたパネル・ボウ・ソフトトップなのである。

　前モデルよりもルーフは40％軽量になり、車内音響や遮熱性も従来モデルのメタルトップよりも遥かに優れている。前席のヘッドルームは5mm広くなり、さらに快適性が向上している。

　オープン走行時には、オプションのウインドディフレクターを装着すると、キャビンの空気の巻き込みを効果的に制御してくれる。取り外しもわずか数ステップでおこなうことができ、折りたたんで付属のバッグに収納するか後部座席の後ろにある収納コンパートメントに置いて、いつでも取り出すことも可能だ。

　ルーフの開閉は、センターコンソール上にあるボタンでおこなう。開閉時かかる時間は約18秒。最高50km／h走行時でも開閉することができる。また、コンフォートアクセスオプションを選択している場合、ルーフの開閉はリモコンで操作することも可能だ。

　トランク容量は、オープン時で先代モデルよりも80リッター多い、300リッターを確保。また、クローズド時は先代モデルより15リッター多い385リッターに拡大した。

　ソフトトップは標準でブラック、オプションでアンスラサイト・シルバーエフェクトを選択可能だ。

　ローンチに際してラインナップされたのは、次のガソリンモデル3種、ディーゼルモデル3種の計6車種である。日本での車両価格などは未定だ。

●BMW 420i コンバーチブル

・エンジン：直列4気筒ガソリンエンジン
・排気量：1998cc
・最高出力：187ps／5000-6500rpm
・最大トルク：300Nｍ／1350-4000rpm
・最高速度：236km／h
・0-100km／h加速：8.2秒
・燃費：19.7-21.1km／L

●BMW 430i コンバーチブル

・エンジン：直列4気筒ガソリンエンジン
・排気量：1998cc
・最高出力：262ps／5000-6500rpm
・最大トルク：400Nｍ／1550-4400rpm
・最高速度：250km／h
・0-100km／h加速：6.2秒
・燃費：18.7-20.0km／L