クロカン4WDじゃないのになんで!? 意外と背面タイヤが似合う車5選
かなり本格的だった軽クロスオーバーSUVとは!?
●ダイハツ「テリオスキッド」
1998年に発売されたダイハツ「テリオスキッド」は、同社の登録車「テリオス」と基本的な設計を共有する軽クロスオーバーSUVです。
エンジンは縦置きに搭載された直列3気筒ターボのみで、トランスミッションは5速MTと4速ATを設定。駆動方式はFRをベースとしたフルタイム4WDとなっているなど、クロカン4WDに近い本格的な設計でした。
実際に、トールワゴン系の外観ながら最低地上高が十分に確保していたことで、オフロード走行にも対応。背面スペアタイヤをリアゲートに設置してオフロード寄りのクロスオーバーSUVとなっています。
また、後期型ではターボエンジンにインタークーラーが装着され、最高出力が60馬力から64馬力に向上し、走行性能を高めました。
テリオスキッドは一定の人気を保っていたため、2012年の生産終了まで一度もフルモデルチェンジされることなく販売された、ロングセラーモデルです。
なお、登録車のテリオスは2006年に「ビーゴ」に改名され、2016年まで販売されていました。
●三菱「RVR スポーツギア」
三菱は初代「パジェロ」のヒットによって、RVブームの火付け役といわれ、1991年には2代目が登場。さらに同年には「RVR」が誕生しました。
ミニバンの2代目「シャリオ」をベースに、シャシを短くして開発されたユニークなモデルで、2列シートとスライドドアを片側に備えたトールワゴンです。
RVRという車名は英語の「レクリエーショナル・ビークル・ランナー」の頭文字に由来し、まさにRVブームにあやかったモデルでした。
エンジンルームを小さくして全高を高くしたことで、広い室内空間を確保し、ミニバンに近いユーティリティによってファミリー層から人気となります。
駆動方式はFFと4WDが用意され、搭載されたエンジンは、当初1.8リッター直列4気筒SOHCと2リッター直列4気筒DOHCガソリンでしたが、1992年には2リッター直列4気筒SOHCターボディーゼルエンジンを追加ラインナップし、経済性に優れていたことで主力グレードとなります。
また、2リッターガソリン車とディーゼル車に、1740mmのワイドボディを採用し、グリルガード、スキッドプレート、背面スペアタイヤキャリアなどを備えた「RVR スポーツギア」が登場。RV風に仕立てられたことで、さらに人気を獲得しました。
RVRは三菱の主力車種の1台として人気を保ち、1997年に2代目が登場して2002年まで生産されました。その後、2010年にコンパクトなクロスオーバーSUVとして7年ぶりにRVRが復活し、現在も販売されています。
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本来、背面スペアタイヤは、クロカン4WDの大径タイヤが荷室内に収まらないための苦肉の策だったといえます。
スズキ「ジムニー」や三菱「ジープ」などが代表的な例ですが、ワイルドな印象の外観を演出する上で、効果的なアイテムでもありました。
今回、紹介した5車種ではドレスアップ用アイテムとして背面スペアタイヤが装着されていますが、近年の乗用車ではそもそもスペアタイヤを装備するクルマが激減してしまったため、こうしたドレスアップはこの先見ることは無いかもしれません。
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