テラノ・サーフに乗ればモテた!? ギラついてた90年代 イカす男のモテ車とは
キムタクが乗った「テラノ」はどのように誕生した?
SUV人気に対して、日産が出した解答が1986年に発売したマクドナルドのCMに登場するテラノ(WD21型)でした。
テラノの洗練されたデザインは、当時の自動車好きにちょっとした衝撃を与えます。
FRPシェルは大量生産に向かないということで、前席から後部まで一体型のスチール製ボディを採用。
このデザインはアメリカ日産の「NDI」が手がけましたが、その後の2代目ハイラックスサーフをはじめ、現在発売されているSUVに至るまで、すべてはこのテラノがなければ生まれていないかもしれません。
発売当初は2ドアのみでしたが、1989年に4ドアを追加。マクドナルドのCMに登場したのは4ドアモデルです。
さらにエンジンやサスペンションの構造も、SUVの定義を作っていきます。ライバルのハイラックスサーフは改良後のモデルでも前:トーションバー、後:リーフスプリングという旧態依然とした形式を使っていたのに対して、テラノは前:ダブルウィッシュボーン、後:5リンクコイルリジッドという当時では豪華な構造を採用しています。
さらにエンジンも、発売当初は2.7リッターディーゼルのみでしたが、デビューから1年後に3リッターV型6気筒ガソリンエンジンを追加。
このV6エンジンは140馬力を発揮し、当時のオフロード4WDのなかでは突出した動力性能を持っていました。
さらに1988年にはディーゼルエンジンをターボ化し、こちらも燃料費が安いことから人気を博します。
また、発売の翌年には4速ATを設定するなど、イージードライブ化にもいち早く対応。
その後、SUV人気はスバル「レガシィ」を筆頭とするステーションワゴンへと移り、テラノが2002年、ハイラックスサーフは2009年に日本での販売を終了しました。
同じ1989年には「打倒テラノ」を掲げて、ハイラックスサーフが2代目(N130型)にモデルチェンジします。
テラノと同じくフルスチール製のボディに変更し、発売1年後には3リッターV型6気筒ガソリンエンジンを追加し、対テラノ戦略に万全を期しました。
性能面ではテラノに一歩譲る感のあった2代目ハイラックスサーフですが、よりアメリア的なワイルドな雰囲気を纏っていたことから、大ヒットモデルとなりました。
ちなみにテラノは、1995年にフルモデルチェンジ。2代目R50型はどこかハイラックスサーフのような丸みを帯びたデザインとなったことで、初代よりも高性能だったのにも関わらず評価は低いものになりました。
その後、SUV人気はスバル「レガシィ」を筆頭とするステーションワゴンへと移り、テラノが2002年、ハイラックスサーフは2009年に日本での販売を終了しました。
しかし、両モデルの意義は大きく、前述の通り、現在のSUVの礎となって多くのセオリーを後世に受け継いでいるのです。
Writer: 山崎友貴
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。
懐かしいなぁ~。記事にもあるように当時流行っていたウインドサーフィンをしていたため、ボードやマスト、セールを乗せるにはCR-X Siでは小さすぎたため、初代テラノのV6に乗り換えました。
フロントデザインは好きじゃなかったけど、真横のシルエットをものすごく気に入っていました。
テラノに乗っていればモテたかと言うと・・・当時の彼女が今の女房です。