トヨタエンブレムに異変!? ハリアーの「鷹」が消えた!? 車種別で異なる事情とは
クルマのエンブレムには、そのメーカーの企業ロゴが使われるのが一般的です。しかし、トヨタ車ではモデルや販売系統の違いによって、多くのクルマに独自のエンブレムが採用されています。そこにはどんな意図があるのでしょうか。また、販売チャネル統合の影響はあるのでしょうか。
車種と販売系統、ブランド戦略の今後は?
クルマのエンブレムは、そのメーカーの企業ロゴが使われることが一般的です。しかし、トヨタ車の多くではモデルや販売系統ごとに独自のエンブレムが採用されていました。なぜ同じトヨタ車なのに、エンブレムが異なって設定されているのでしょうか。
多くの国内外メーカーでは、販売するクルマのフロント部分とリア部分にそのブランドのロゴを付けるのが定番です。
また、最近ではそのエンブレムもただの飾りからレーダーやセンサー、カメラが仕込まれているなど、機能性を持ったものに変化を遂げています。
そのなかで、かつてからトヨタではモデル専用エンブレムや販売チャネル専用エンブレムなど、多彩な種類を設定しています。
売れ筋モデルの「プリウス」や「ヤリス」など、多くのトヨタ車はトヨタの企業ロゴ(以下、トヨタマーク)のエンブレムを付けています。
また、2020年6月にフルモデルチェンジした「ハリアー」は現在でこそトヨタマークですが、先代までは「鷹」をモチーフにしたエンブレムを採用していました。
一方の「カローラ」には販売チャネルのひとつとなるカローラ店「C」をイメージしたエンブレム、「アルファード」は「α(アルファ)」をモチーフにしたデザインとなっています。
なぜ、トヨタ車はメーカーの象徴ともいえるエンブレムを各モデルで異なるものを採用しているのでしょうか。
エンブレムのデザインが異なる理由について、トヨタは次のように話します。
「エンブレムのデザインが異なる理由は、モデルごとにコンセプトや歴史が異なるためで、それぞれのエンブレムを採用しています。
また、グローバルで販売するモデルについては、トヨタのエンブレムを採用する傾向があります」
※ ※ ※
トヨタ車には長い歴史を誇るモデルがいくつか存在しますが、それらには車種ごとにあしらわれたエンブレムを採用しています。
例えば、トヨタを代表するカローラは、1966年に登場した初代モデルから現行の12代目まで、デザインは変化しつつも「C」をモチーフにしたエンブレムです。
また、カローラ同様にトヨタの代表格となる「クラウン」は、1955年に登場した初代モデルから王冠をモチーフにしたエンブレムを採用しています。
これらはユーザーからの評価も高いようで、トヨタの販売店スタッフは「『クラウンのマークに大金を払っているようなもんだ』と仰ったお客さまがいました」と話しています。
長い歴史を誇るそのクルマならではのブランド戦略という意味合いから、独自のエンブレムを採用し続けているといえます。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。