小さくしたことは正解!? サイズダウンが好印象だった車3選
脱ハイソカーが功を奏したモデルとは!?
●日産「スカイライン」
日産「スカイライン」は1957年にプリンスから発売された初代から数え、現行モデルが13代目となるモデルで、初代から一貫してFR駆動と6気筒エンジンを継承するスポーティさにこだわっています。
そんな長い歴史のあるスカイラインですが、1985年に登場した7代目は当時人気のあった「ハイソカー」を意識して、直線基調の伸びやかなデザインを採用。
ボディサイズは全長4650mm×全幅1690mm×全高1385mm(GTS:4ドアセダン)と、全幅は5ナンバー枠に収まっていますが全長はそれまでのシリーズ最長になります。
6気筒モデルのエンジンは新開発の「RB型」を搭載するなど、十分にスポーティな走りを実現していましたが、外観からは軽快感が薄れてしまいました。
そこで、1989年に登場した8代目では、内外装のデザインコンセプトを一新。丸みを帯びたボリューム感のある外観に変更されたのと同時に、全長4580mm×全幅1695mm×全高1340mm(GTS:4ドアセダン)と、全長を70mmダウン。
運動性能を重視して小型化し、足まわりが刷新されてことも相まって、高い運動性能を獲得。16年ぶりに復活した「スカイラインGT-R」もイメージアップにつながったこともあり、一躍人気車となります。
しかし、スカイラインは次世代の9代目ではひとまわり大きくなって、さらに10代目でまたサイズダウンするなど、混迷した状況が続きました。
なお、11代目以降は北米での販売が主軸となっているため、大型化が進んでいます。
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ボディサイズの大型化は、衝突安全性の確保という点では必須といえます。その一方で、大型化しながらも軽量化にも力を入れているモデルも存在します。
高張力鋼板など材料の改善と、開発段階におけるシャシの解析技術向上によって、軽量化に成功したといえるでしょう。
軽量化は見た目ではわからない地味なものですが、「走る・曲がる・止まる」すべてに影響し、燃費も向上するということもあり、今後も技術革新により軽量化が進むのではないでしょうか。