売り続けるのか? それとも廃止!? 先行きが不安な車3選
世の中には大ヒットするクルマがあれば、ヒットすることなく細々と販売されているクルマがあります。そこで、今後どうなるか先行きが不透明なクルマを3車種ピックアップして紹介します。
これからどうする? 先が見えないクルマたち
現在、国内の自動車市場で大ヒットしているクルマがありますが、その影でヒットすることもなく細々と販売されているクルマもあります。
そうしたクルマの多くは、元々の販売目標も低く設定されているケースが多く、メーカーもそれほど力を入れていないのかもしれませんが、どこかのタイミングで存続か消滅かを検討しなければなりません。
そんな、今後どうなるか先行きが不透明なクルマを3車種ピックアップして紹介します。
●トヨタ「プリウスα」
2011年に登場したトヨタ「プリウスα」は、3代目「プリウス」をベースにしたステーションワゴンタイプのモデルです。
バリエーションは大きく分けて2列シート5人乗りと3列シート7人乗りとなっており、大人がゆったりと座れる居住空間に、最大1070リッターの荷室容量を確保。
外観は3代目プリウスのイメージを残し、空力性能を重視したスタイリッシュなフォルムです。
また、単にプリウスのボディを伸ばしただけでなく、3列シート車はプリウスに先駆けてリチウムイオン電池を搭載するなど、技術的にも進んでいました。
パワーユニットは全グレードが1.8リッター直列4気筒エンジン+モーターで、JC08燃費26.2km/Lを誇ります。
2014年のマイナーチェンジでフロントフェイスが一新され、2017年の改良では先進安全装備の充実が図られました。
以前はタクシー車両としての需要がありましたが、現在は「ジャパンタクシー」が主流となり、さらに同クラスのミニバンとして「シエンタ」が好調なセールスを続けていることなど、シャシが古いプリウスαの存在意義は微妙な状況です。
●日産「シーマ」
日産「シーマ」といえば1988年に発売された初代が大ヒットし、同時期にトヨタ「クラウン」や「セルシオ」のヒットもあり、高級車が飛ぶように売れるという社会現象にまでなりました。
その後シーマは代を重ねると、景気後退の影響やセダン人気の低迷もあり、徐々に販売台数は減少してしまいます。
5代目となる現行モデルのシーマは、「フーガ」をベースに開発され2012年に発売。「プレジデント」が2010年に販売終了となったことで、現在は日産のフラッグシップモデルです。
パワーユニットは全グレードとも306馬力を発揮する3.5リッターV型6気筒自然吸気エンジンに、68馬力のモーターを組み合わせた1モーター2クラッチ方式のハイブリッドで、システム最高出力は364馬力を誇ります。
外観はロングノーズで抑揚のある美しいプロポーションのボディで、サイズは全長5120mm×全幅1845mm×全高1510mmと、初代に比べ全長230mm、全幅75mm、全高130mmも大型化されました。
2019年12月のマイナーチェンジでは、先進安全技術の充実が図られており、日産は継続して販売することを決めましたが、同じくフーガをベースにしたインフィニティ「Q70」の北米での販売が終了したことで、次世代のモデルは見えてきません。