売り続けるのか? それとも廃止!? 先行きが不安な車3選
さすがに高額すぎ! 売る気はあるの!?
●ホンダ「クラリティPHEV」
プラグインハイブリッド車(以下、PHEV)は、一般的なハイブリッド車と構造は変わりませんが、大容量の電池を搭載することで長距離のEV走行が可能で、エンジンによる発電だけでなく、外部からの充電にも対応しているクルマです。
ピュアEVの課題である航続距離の不安や、長い充電時間などの問題の解決と、高い環境性能によって国内のみならず欧州でも注目されています。
日本ではトヨタ「プリウスPHV」や三菱「アウトランダーPHEV」がPHEVの代表的存在ですが、ホンダも燃料電池車の「クラリティ フューエルセル」のコンポーネントを流用することで「クラリティPHEV」を開発し、2018年に一般向けに発売しました。
ハイブリッドシステムはホンダ独自の「SPORT HYBRID i-MMD」をPHEV用に改良し、大容量の電池を搭載することで、国内トップレベルのEV走行距離114.6km(JC08モード)を誇ります。
さらに、走行用モーターは最高出力184馬力、最大トルク32.1kgmを発揮するなど、3リッターV型6気筒エンジンに匹敵するパワーを持ち、力強く滑らかな加速と優れた静粛性を両立。
しかし、価格が598万9500円(消費税込)と、かなり高額なため、販売台数は低迷しているのが現実です。
PHEVの購入の際には、国や自治体からの助成金があり、例えば東京都在住の個人ならば合計52万円支給されますが、それでも高額なことには変わりません。
ちなみに、アメリカでのクラリティPHEVの価格は、国内仕様と装備などに違いがありますが3万3400ドルからと日本円で約360万円です。
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新型車の開発には莫大な費用がかかりますから、メーカーとしてはなるべく数多く長く売れるのが理想的です。
クルマのモデルチェンジサイクルは、かつては4年ほどでしたが、現在は6年から8年が一般的で、なかには10年以上も販売されることもあります。
エンジンにいたっては20年以上つくられるケースもあり、そのくらいのスパンで考えないと利益にならないということです。
新型車の開発がいかに難しいかが想像できるのではないでしょうか。