兄弟でもキャラが全然違う!? トヨタ「RAV4&ハリアー」の乗り味の違い
トヨタの人気SUV「RAV4」と「ハリアー」は同じプラットフォームを使用した兄弟車です。しかし、見た目や乗り味は正反対のキャラクターだといいます。どのような違いがあるのでしょうか。
兄弟でも性格は正反対!? RAV4とハリアーの違いとは
トヨタは、最近の新型モデルにおいて精力的に新型SUVを投入しています。とくに日本では、2019年4月に「RAV4」、11月に「ライズ」、2020年6月に「RAV4 PHV」、「ハリアー」が登場。2020年秋には「ヤリスクロス」を発売予定です。
日本自動車販売協会連合会がまとめた2020年6月度の登録台数を見てみると、1位にライズ、2位にトヨタ「ヤリス」、3位「カローラ」と上位3車種がトヨタ車。さらに、SUVでは12位にRAV4、13位に新型ハリアーが入っています。
RAV4とハリアは奇しくも、ともに4000台強という登録台数でした。もちろんハリアーはデビュー直後ですので同じ条件で判断することはできませんが、販売チャネルが統合されたトヨタのなかで、この2車種はもっとも競合するモデルといえます。
まず価格帯を見てみると、RAV4は265万6500円から388万8500万円、ハリアーは299万円から504万円。RAV4の売れ筋となるガソリンモデルとハリアーでは、価格帯がバッチリ重なっているのです。
もちろんデザインの好みがあるので、最初からどちらかを選ぶ人もいると思いますが、トヨタのSUVが欲しいと漠然と考えているユーザーにとってはこのふたつの選択肢になります。
次に、この2車種は同じTNGAプラットフォームの「GA-K」を使っている兄弟車です(ちなみに北米モデルのハイランダーも兄弟車)。あまり関係ないかもしれませんが、開発責任者も同じ。そんな2車種が社内競合しないで市場をシェアできるのか、乗るまでは少々疑問でした。
今回、東京の販売会社となるトヨタモビリティ東京が主催した試乗会にて、RAV4とハリアーを乗り比べると、実はまったく性格が異なる兄弟だということがすぐに分かりました。
2車種の共通しているのは、TNGAを採用したことでボディ剛性やボディバランスが極めて高くなっているということです。RAV4もそうでしたが、ハリアーも走り出した瞬間に「ボディが極めてしっかりしている」ということを感じます。
しかし、ボディ剛性の高さやそこから生まれるサスペンション性能の余裕が、2車種では違ったベクトルに振られているのです。
まずRAV4は、そのキャラクター通り、オフロード走行ということを強く意識しています。昨今ではモノコックボディ構造でオフロードSUVというスタイルが珍しくなくなりましたが、悪路でボディが受ける衝撃に耐えるには、ラダーフレームを使うというのがこれまでの常識でした。
オフロード走行ができることを謳っていても、「本当にこのボディで大丈夫なのか?」というSUVはいくらでもあります。
しかしRAV4は骨太な高剛性ボディを採用することで、激しいオフロードドライブでも優れたボディの捩り剛性を発揮し、サスペンションへの影響も極めて低いレベルに抑えています。
ガソリンモデルの「Adventure」系グレードには、「ダイナミックトルクベクタリング AWD」というアクティブトルクスプリットタイプの4WDシステムを搭載。
さらに、走行シーンによって駆動トルクの配分を変化させることができる電子デバイス「マルチテレインセレクト」を採用し、アクティブかつイージーにオフロードランが楽しめるようになっています。
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