自転車も「あおり運転」罰則強化へ どんな危険行為が対象に?

なぜ自転車も処罰の対象に?取り締まりが厳しくなった背景とは

 自転車があおり運転として厳しく取り締まられる背景には、政府による自転車の活用推進も大きく関係しています。

 政府では、自転車は環境に優しい交通手段であるほか、国民の健康増進や交通の混雑を緩和できる要素があると考え、自転車の活用を推進しています。こうした取り組みにより、自転車、歩行者、自動車など、それぞれの安全性を意識したうえで、交通ルールの啓発が強化されました。

 一例をあげると、2020年6月23日には、自転車の「あおり運転」によってクルマを傷つけた男が逮捕されました。

 警視庁の調べによると事件当時、JR西荻窪駅近くの商店街路上で30代の男性が運転するクルマに自転車がわざとぶつかり、車両を傷つけたとして器物損害の疑いが持たれています。

 現場周辺に設置された防犯カメラやドライブレコーダーの映像を確認したところ、はっきりと当時の様子が残されていることがわかりました。

 映像のなかには、自転車を「クルマの前に置く」、「周りを蛇行する」、「ドライバーを怒鳴る」といった通行を妨害する様子が記録されていたのです。

 このように、自転車による悪質なあおり運転行為は実際に発生しています。自転車の活用が推進されることによって、こうした事例が今後多発する可能性もあります。

 また、コロナ禍による生活様式の変化に伴い、ウーバーイーツをはじめとする自転車を用いた宅配サービスなど、さらにその利用も広がっていくでしょう。

 そうした背景から、自転車によるあおり運転を多発させないためにも、7月2日から施行される道路交通法改正によって、厳しく取り締まられることとなりました。

危険な場所で信号待ちをする自転車
危険な場所で信号待ちをする自転車

 あおり運転が社会問題として取り上げられる今、クルマだけでなく自転車も同様に処罰をくだされることとなりました。

 自転車は環境に優しく、便利な交通手段である一方で、クルマのように運転免許を必要としないことから、その運転マナーが問題視されてきました。改正道路交通法の施行によって、自転車の運転マナーが改善するかどうかに注目です。

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